みなさんこんにちは。DARSです。今回は以前Q-SHOCKに出演して頂いた前田塁さん(元祖ポルカおじさん)から、面白い中学生が現れたということで、岩田さんをご紹介いただき取材に至りました。Q-SHOCKは楽しく働く人を応援するメディアですが、岩田さんは日々、楽しく働く人たちに引けを取らない活動をされています。また、将来的に必ず楽しく働きながら社会に大きく貢献する方だということで、史上初の15歳(取材当時は中学3年生)を取材しました。
目次
岩田 楽(Gaku Iwata)東京出身。現在15歳。筑波大学附属高等学校1年。(取材当時は中学3年生)学生団体genate代表。polcaで資金集めを行い、人との繋がりをテーマにした東北・北海道の1人旅を春休みに実施。元祖ポルカおじさんとして知られる前田塁さんの主催するpolcameetsにおいてプレゼンが大きな反響を呼ぶ。 |
–polcaを始めたきっかけは何かあったんですか?
家入一真さんを支持していてpolcaなどのクラウドファンディングに興味があったんです。
もともと旅がしたいという思いがありました。そしたら知り合いから、旅をしたいならクラウドファンディングやったら?と教えて頂き、人生初のクラウドファンディング(polca)に挑戦しました
–家入さんを支持とありますが、元々なんで知っていたんですか?
家入さんが出馬された2014年の都知事選で初めて知りました。私は当時小学校6年生なので、政治に興味があったというよりかは選挙速報で見て知ったくらいですが、他の政治家さんとは経歴が主張が違っていたので印象に残っています。あとは知り合いにCAMPFIREを茨城の筑波でやっている方がいて家入さんのことを一方的に知っています
–なるほどですね。それまでの学生生活はどんな感じでしたか?
中1の時にあるスクールに行っていて、物事を探究的に追求することにハマりました。僕は歴史がとても好きだったんですが、年号の暗記がめんどくさいのもあって、歴史嫌いな人って多いんですよね。そこを変えたいと思ったんです。そこでワークショップをやったりしていました。
歴史っていろんな切り口で“ストーリー”として見ると実はすごく面白いんです。私はそこで「食」に目をつけました。
ワークショップの様子
–面白そうですね。自分も歴史はあんまり当時から好きじゃないんですが、義務教育の時点で歴史が好きってすごいですね。
中学受験の時に出会った塾の先生がキッカケなんです。他の先生とは違い、年号や地名を覚えさせるのではなくテストに出ないところも面白い伝え方でストーリーで教えてくれたんですよ。
–良い出会いがあったんですね。食を切り口にしたワークショップではどんなことを?
江戸時代の食、その中でも寿司をテーマにしました。
–寿司!寿司歴史の面白エピソードを少し教えてください(笑)
寿司って時代によって価格設定が違うんです。昔は寿司がめっちゃ大きかったんですよ。おにぎりくらいの大きさでネタも大きく、値段も高かったんです。それが江戸前になって、屋台で出すようになり、今の大きさができたみたいなんですね。結構こういう面白いネタもネットで拾えたりします。
–なんでも追求してみると面白いものですね!学生団体を作った狙いとかはあるんですか?
生活が学校や塾で完結している学生たちが、社会について知るきっかけを作れば面白いと思って作りました。
なので、とにかく社会との接点を作るイベントを行なっています。テーマは”まちづくり”や”AI”や”水素技術”など敢えてバラバラにしていますが、一貫しているのは学校では教えてもらえないことをみんなで学んで、実践していくことです。
–クラウドファンディングのひとり旅では東北と北海道へ行ったんですね。行き先はどうやって決めたんですか?
祖母が住む大阪方面に中1・中2でひとり旅をした経験があるため、行ったことのないところに行きたいという気持ちが第一優先でした。あとはまだ見たことのない被災地を見てみたい気持ちです。そして、北海道に住む中高生で会いたい人がいたのもあります。
–3つも明確な理由があったんですね。人との繋がりを重視したひとり旅だったとのことですが、いかがでしたか?
以前にお寺巡りを中心としたひとり旅をした時には、人との繋がりがないことで機会損失をした感があったんです。折角わざわざ遠くに出かけているのに、現地の人と話をしないと意味が半減しているというか。なので、今回はたくさん勇気を出して行動しました。例えば、地元の居酒屋で1人で入ったりしましたね(笑)
–え、14歳が1人で居酒屋!?(笑)
そうなんです。とにかく地元の人をはじめとした色んな人と話したいと思って(笑)年齢を言わずにドリンクはお水を頼むので、周りの店員さんやお客さんからは不審がられましたね(笑)北海道と東北それぞれ飲み屋に行きましたよ。
–不審がられる中だったと思いますが、周りの人と話すという目的は達成できましたか?
そうですね。色んな方とお話ができました。小樽のおでん屋へ行った際に、私は住まいが三軒茶屋で、話のネタになると思い、三軒茶屋Tシャツを着ていたんですね。(画像あり)それを見た卒業旅行で来ていた早稲田の大学生と仲良くなったり、地元のおじいちゃん、IT関連の方などとクラウドファンディングの話や農業の話をしました。正直、人見知りですが勇気を出したら話せましたし、めっちゃ面白がられました。
–中学生×居酒屋×ひとり旅って時点で面白さの塊ですね!色々な人と話すということだったり、旅の中では明確な予定や狙いをあえて決めていないんですね。
そうです。旅行って細かく予定を決めても上手くいかないことが殆どだと思うんです。対して、ひとり旅って自分でなんでも決めれますし、何より成長できると思うんです。ひとり旅の魅力ってここでは語りきれないくらいたくさんあるんですよね。
そこで思ったのは、やっぱ「友達と旅行に行って楽しさを共有したい!」ということです。一人旅をしながら現地で味わうことをSNSやpolcaのリターンで共有することで、楽しさを共有できました。投稿の度にみんなからコメントをもらったりしていたので、ひとり旅をしているのにみんなで旅をしている気持ちでした。
–新たなスタイルの一人旅ですね。
polcaのリターンをFacebookグループにしたので、アウトプットが前提でした。なのでとにかく行動しまくりました。ゲストハウスに行ったら面白い女子高生を紹介されて1時間後に会いに行ったり、その待ち合わせ場所のカフェで偶然出会ったミュージシャンの方から、被災地にいる映画のモデルにもなったおじいさんを紹介してもらって話を聞きに行ったり。
–すごい方とお会いしたんですね。会ってみていかがでしたか?
その映画は震災によって、家族と家を無くしたおじいさんがもともと家があった場所に新たに一人で家を立て直すという実話なんですが、震災に対しての捉え方が秀逸でした。もちろん辛いことばかりだったと思うんですが、被災地になったことで多くの人が訪れに来てくれるから寂しくないというお話が印象的でした。被災地の人という一つの括りでも捉え方は人それぞれあるんだなと。
–岩田さんのひとり旅はいろんな人の優しい気持ちや繋がりから成り立っていることが、polcaの優しい世界観と似ていて素敵ですね。
そうですね。滑らかなお金の循環や人の親切心に助けてもらったおかげで旅が充実しました。
–Q-SHOCKの取材では最年少の岩田さんにだからこそ聞きたいんですが、これから実現したいこととかあるんですか?
まずは僕でも旅ができたってことを知ってもらって、中高生がもっと旅をする環境を作りたいです。
旅って何から始めていいかわからないとか行きたいところを調べるのが面倒なので、そこを解決するようなメディアかなんかあれば良いかなとも考えています。
–大きな構想をお持ちなんですね。この4月から高校生ということですが、高校生活では何するんですか?
僕のやっている学生団体の活動に社会的な意義があると思うので、そこを大きくしたいです。
SHOWROOMのようなeコマースを利用したサービスを作りたいなみたいな構想も持っていました。ただ自分は部活や勉強など普通の高校生活も行います。
–大学卒業して社会人のコースなら10年後に社会人ですが、この先が楽しみですね!
はい!人を幸せにするどでかいことをしたいです!
そして人を応援できる人になりたいです。人を応援できるってことは自分でもやりたいことや素敵なことをやっているからだと思うんですよね。自分もそういうかっこいい大人になりたいです。
そして、かっこいい大人の方ともっと会ってお話をしたいです。元祖ポルカおじさんの前田塁さんやけんすうさんなど、支援してくれたら嬉しい人にメッセを送って、polcaのプロジェクトがサクセスしたのでかっこいい大人の器に直接触れて自分自身を高めていきたいです!