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社員の半数はTwitter採用!ジラフCEO麻生氏×執行役員海野氏が自社採用について激白

みなさん、こんにちはDARSです。人手不足が叫ばれる昨今、様々な採用手法が溢れている中でTwitter採用が巷では話題になっています。Q-SHOCKは楽しく働く人を応援するメディアですが、“楽しく働く”ということは採用活動や転職活動から生まれることも多いですよね。そこで今回は、Twitter採用を積極的に実施されているジラフの麻生CEOとコーポレート本部長の海野さんにお話を伺いました。採用活動に困っている経営者や採用担当者の方は特に必見です。

 

 

プロフィール

 

麻生 輝明(Teruaki Aso)

群馬県高崎市出身の26歳。一橋大学商学部在学中に株式会社ジラフを創業し、代表取締役へ就任。趣味は純喫茶巡り。
中学生の頃に10代の若者向けのコミュニティサイト立上げ経験があり、その頃から起業を視野に入れていた。写真左。

Twitter:@t_asof 

 

海野 紘子(Hiroko Unno)

福岡県出身、福岡で生まれ育ち。33歳まで福岡で美容業界に従事。結婚を機に上京。東証一部上場企業で人事を5年経験(間に産休を挟む)。復帰後、耐えられなくなり学生スタートアップに入社し経理や労務を中心に経験。その後10月にジラフに執行役員として入社し、コーポレート本部長を務める。プライベートでは3歳児の母。写真右。

Twitter:@hirochaaaaaaan 

 

執行役員をTwitterで採用するまで一部始終を振り返る

 

 

–いきなりこんな質問で恐縮ですが、前職の学生スタートアップを経験される前は東証一部上場企業にいたとのことですが、勤務継続をしなかったのは何が起きたんでしょうか?

海野:自分の求めている働き方ができなくなってしまったからです。当時、職場が東証一部上場を機に労働環境がとても改善されまして、ママだとどうしても時短勤務で働くとなり業務領域が狭くなったことが私には正直物足りませんでした。

 

–子供ができてもバリバリ働きたかったんですね。CEOの麻生さんと知り合ったきっかけはなんだったんですか?

海野:当時から麻生のことはTwitterで見て知っていました。麻生がたまにTwitterで「こういう人いませんか?」とつぶやく投稿をしていました。そちらに該当する人がいたので、紹介しようと思いDMを送ったことが最初の接点です。その1週間後に麻生から「転職を考えていませんか?」と連絡が来ました。

 

–今流行りのTwittter採用ですね。麻生さん的にはなぜ海野さんに連絡をとって会うことにしたんですか?

麻生:海野に対して、人を紹介してくれる良い人なんだなという印象を抱いて、強かに会いに行った気がします(笑)絡み方からして良い人そうだったんですよね。基本的に自分からギブを最初にしてくれて好印象でした。日頃、私宛にたくさんの方からDMを普段いただくんですね。ありがたいことではあるんですが、その内容は「相談乗ってください」「話聞いてください」のようにテイクを求める物が殆どなので、この人はなんか違うなと思いました。

あとはTwitter上でのまんぷくまるさんのキャラ設定が不思議で、興味を持ちました。10年前の写真をアイコンで載せていたので、この人今どうなってるんだろうって純粋に気になりました(笑)

海野:子供が生まれてからはなかなか写真を撮る機会がなかっただけなんですけどね(笑)私も前職でエンジニア採用をするために10月からTwitterを始めたんですが、2ヶ月くらい何も発信できなかったんです。でもアカウント名を本名から“まんぷくまる”に変えた途端アウトプットを出しやすくなりました。

 

–お会いしてから採用に至るまでどのくらいのスピード感だったんですか?

麻生:私からすると、管理側を任せられる人をずっと求めていましたが、採用がそこまでうまくいってなかったんです。お会いした時に弊社での仕事内容や期待していることをお話しして、その日のうちに日程調整して来てもらって2〜3週間くらいでしたね。重要なポジションではあったので、細かい点を詰めていくことには結構時間がかかりました。

 

–海野さんはジラフへの入社に際して、何が決め手になりましたか?

海野:学びが多そうと思ったのが決め手ですね。ジラフって代表の麻生を始め、平均年齢でいうと20代後半が多いんですが、優秀な人が多いです。麻生に会ったあと、執行役員以上の幹部にも全員お会いさせていただいて、ちょっとした質疑応答の中でもジラフのみんなはちゃんと仕事に向き合っているんだなというのがとても伝わりました。でも転職ってなかなか簡単に判断できないので、一度自分の仕事をしにいくというていでオフィスに遊びに行きました。そこでみんなの仕事ぶりを見ていて、私ももう40歳になりますが、ここならまだまだたくさんのことを学ぶことができると確信を持ちました。ちなみに社員の平均年齢は20代後半くらいです。

 

–この流れなので、あえて伺いますが、ジェネレーションが違うからこそ生み出せるものってどう考えていますか?

麻生:スタンスとしてあまりジェネレーションを気にしていないです。若い優秀さはなんでもインプットとアウトプットを繰り返すところにあるかもしれませんが、30代の方々は特定の領域に対して知識や経験があるので、未経験の人を雇うより会社の中でキャッチアップしてもらうのが早いです。

海野:気にしていないと言うだけあって、フラットに対応してくれるなと思ってます。以前在籍していた会社は学生しかいなかったので、大人のスタートアップに来た感じですよね。いわゆる大人な会社というような整備された感じではまだないけど、みんなそれぞれに尖ったところがありながらも人間性が大きいです。それは麻生のフィルターをしっかり通して入社してきている人たちだからかと思います。

 

子育てをしながらバリバリ働く海野さん視点でのジラフとは?

 

 

–話は変わりますが、海野さんは育児もある中でバリバリ働かれていますよね。工夫されていることとかあるんですか?

海野:ジラフレックスというフレックス制度がありますが、そこまで使っていないです。管理監督者の立場なのでどこでも仕事ができることが大きいです。あと、子供が起きている時間帯はパソコンを開かないようにはしています。子供が誤送信とかしたらまずいので(笑)

これは余談ですが、Twitterで2:00〜3:30くらいに「おはよう世界」とつぶやくと割と反応あるんですよね。これから寝る人と早起きする人の交錯してる時間帯だからかな(笑)家帰ってからも仕事できるのはありがたいですね。あとは以前からお世話になっているベビーシッターの方にもご協力いただいてますが、80歳の方でiPad使ってくれるのでGoogleカレンダー共有したりでとても助かっています。

 

–ジラフは若い人が多い会社と先ほどありましたが、子持ちママさんを雇用されたのは初めてですか?

麻生:そうですね。当社には女性執行役員が2名いるので、今後もそういうことは増えてきそうですよね。キリンジリモートとジラフレックスを使えば働きやすくなるので、制度を整えようということは意識的に平行して進めていますね。

今後も様々な方を受け入れるために、制度に関しては企画自体は結構進めています。ただ、実務的に労務面で難しいものも一部あったりはするので、慎重に精査しています。

 

海野:当社は、ジェンダーとか年齢とかにはこだわっていないですね。しっかりと人を見てます。今まで採用の仕事をやってて足切りをしてしまうこともあったが、ジラフだったら行けるかもしれないということが結構あるんですよ。ジラフに入社して良い意味で人を見る目のフィルターが外れました。

 

–それは素晴らしいことですね!以前は例えばどんなフィルターがありましたか?

海野:とってもエネルギッシュな発信をする人、前職のネガをTwitterにめちゃくちゃあげる人とかですかね(笑)ただ、今はそういう方でも全然会うし、いい人なら採用します。麻生もTwitterやってますし、社員にも止めてないです。会社の方針自体がフラットでホワイトかと思います。他の会社だと躊躇してしまうような発信力の強い人でもOKな土台ができているのがジラフの強みです。

 

Twitterで採用成功事例続出。ジラフの採用活動のリアルに迫る

 

 

–前半で海野さんが仰っていた麻生さんのフィルターが気になります。ジラフさんの採用で必ず設けている基準ってありますか?

麻生:まずはうちの会社を魅力的に思うかどうかですかね。うちの会社は場や環境は与えているけど、活躍するかどうかはその人次第です。もちろん役割が違うので、全員には求めませんが、自由度の高い環境の中で自分で考えて自走できる人というのを会社の中心におきたいです。だからこそ、起業経験があったり成功体験がある人にも来てもらえているのかなと思います。

あとは「今までこうだったから」みたいな過去や常識に囚われずに、常に物事を疑って行ける人たちと働きたいと思っています。社内でも「昨日の正解が今日の不正解になるかもしれない」ということは言い続けています。そのようなコミュニケーションができるかどうかは見ています。また、年齢関係なく若さを持っている人はいますよね。40〜50歳でも若さで溢れてる人っていますが、そういうの大事ですよね。

 

–お二人も結構Twitter経由で人と会うんですか?

海野:「この人いいな」って思ってDMすると大体みんな麻生と一回は会ってるんですよね(笑)これだけ採用に前向きな代表は麻生だけだと思います。他社さんで採用に積極的な代表の方もいますが、実際に動いているのは人事の方だったりするイメージです。本当に麻生はめちゃくちゃ動いてます。ダイレクトリクルーティングってなかなかフロー化できないですし、結構な工数かかるので身内ながらすごいと思います。

 

麻生さんはかなりの人と会っていそうですね。実際にTwitter経由でどのくらいの人と会うんですか?

麻生:月100人です。基本的に直接お会いしています。まぁ来てもらったりすることもあれば、テーマ別飲み会を開催したりと一度で複数の人と会う時もあります。学歴とかも確認しないですし、普通の転職市場には出てこない優秀な方が拾えています。

 

月100人!?Twitterでどうやってそんなにもお会いする人を見つけるんですか?

麻生:他人のいいねしたツイートや自らのツイートにいいねくれた人のプロフィールを見に行っていますね。結構地道です。あとは自分の中でプロフィールに特定のキーワードがあればっていうのも実はあります。まるで渋谷のスクランブル交差点の中で1人の人を探すくらいの感覚です(笑)

Twitter採用は結構スピード感持って決まることが多いですね。中には1年かけて口説いた人とかもいますが。

 

海野:こう見えて麻生は結構マメなので、ちょうど良いタイミングで麻生から連絡が来てジラフへの入社が決まったという社員が社内に散見されています(笑)

 

–ぶっちゃけ話、Twitterで入社した人って何人いるんすか?

麻生:現在80名いる会社ですが、半分はTwitter採用です。スカウトメールのサービスってレッドオーシャンなのはわかりきっていますし、登録している人は何社も転職先を比較します。そちらに対してTwitterは泥臭いこともたくさんありますが、メリットばかりです。もし個人をメディア化できるなら絶対Twitter採用をやった方が良いですよ。

 

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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