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「“好きなことで生きていく”を世に浸透させたい」コンサル出身の卓球プレイヤーに直撃!

みなさん、こんにちは!DARSです。最近では「チョレイ!」と試合中に雄叫びをあげる選手が話題のスポーツをご存知でしょうか。そう、卓球です。一昔前は福原愛選手の「サー」が有名でしたね。「チョレイ!」でおなじみの張本選手が、漫画の主人公のように下克上を繰り返して、メディアでも取り上げられる機会が多い卓球。

実はこの記事を書いている私も中高と部活で卓球をしていました。最近、卓球界隈で知らない人はいないであろうRallysという卓球メディアを運営するピンポン社さんにお邪魔して取材しました。中川さんが卓球ビジネスに打ち込む背景には、熱い思いがあります。是非お読みください。

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プロフィール

 

 

中川正博

奈良県出身。28歳。卓球歴16年。高校時代に全日本ジュニア卓球選手権に出場経験あり。京都大学工学部に進学し、卓球部にて主将として活躍。卒業後、デロイトトーマツコンサルティング→KPMGコンサルティングとコンサル会社を2社経験。コンサルティング会社・ベンチャー企業の2社を共同創業。現在は、卓球専門WEBメディア「Rallys」を始め、卓球ビジネスを手がける株式会社ピンポン取締役に就任。

 

中川さんが「卓球×ビジネス」に打ち込むキッカケとなった学生時代の部活動

 

 

–卓球って今より当時はマイナーでしたが、卓球と出会った経緯を教えてください。(私も卓球部出身ですがw)

私の中学校の卓球部ってもともと強かったんです。それで、学校の中では目立たないけど隠れ人気部活みたいな感じだったんですよ。「運動をわざわざ外ではしたくない。でも運動はしたい」みたいな考えの人が集う部活で(笑)あと友達がみんな卓球部入るって言うから自分も入ったっていうところが一番大きかったかな?

いざ入部してみると、顧問の先生が厳しい先生で決められたラケット・ラバー以外は使用禁止というルールがあったんです(笑)そのラケットとラバーを変えるための唯一の条件は先生に勝つことだったんです。

で、たいていその先生に勝てるようになるのが2年生の終わりとかなんですけど、僕はたまたま1年生の夏に勝つことができて、それがきっかけでラバーも自由に使えるようになりましたし先輩とも練習できるようになったんですよ。

それで、どんどん強くなってそんなこんなやってるうちに地域のクラブチームに練習を行かせてもらえるようにもなりました。だから、学校の部活が終わった後に地域のクラブチームにいってまた練習するみたいな日々を送ってました。

 

–上達していくうちにのめり込んでいったんですね。それにしても、全日本ジュニアに出場って、インターハイ出場並みのレベルですよね。大学はスポーツ推薦で行ったんですか?

いや、一般受験で京都大学工学部に入学しました。

 

–素晴らしいですね。絵に描いたような文武両道生活ですね。一般受験だと受験勉強も大変そうですね。いつ頃から受験勉強はされたんですか?

自分で言うのも難ですが、まあ~珍しいですね(笑)

受験勉強は、うーん、今振り返ると高1からやっていましたね。高3の夏の大会が終わってからもちろんスパートかけて1日12時間とか勉強してました。

 

–ハードですね。大学入学後はどんな生活を送っていたんですか?

卓球漬けですね(笑)京大の練習場って9時から21時まで使えるんですよ。12時間も(笑)授業がない時間に行ったら誰かしら練習場にいるみたいな。だから、授業がない時、バイトがない時は基本的に卓球場にいるっていう生活でした。結果、1年の秋からレギュラーにならしてもらって、3年から4年の間はキャプテンを務めることができました。

バイトは焼肉屋でやっていて、21時まで練習して22時からバイト入って1時に帰るみたいな(笑)だから、結構ハードな生活でしたね。

 

2社経験したから分かる、コンサル会社で得られるものと得られないものとは?

 

 

–京大卒業後はコンサル会社に入社されているんですね。

デロイトトーマツコンサルティングっていう経営コンサルティング会社に入社し、10ヶ月だけ在籍しました。その後は、KPMGコンサルティングに入社しました。

将来自分で好きな事をやりたいなと思ってて、そのための力をつけたいと思っていたので経営コンサルティングファームを選んだんです。KPMGには2年4ヶ月ほどお世話になりました。

その後、株式会社Eraという会社の立ち上げに奔走しながら、ピンポンに正式に参画したのは今年の4月からです。それまでは外注のライターとして、2017年の8月くらいから関わってました。

 

–なるほどですね。コンサル出身者って中川さんのように優秀な方が多いと思うんですが、コンサルティング会社で経験を積むメリットってどんなことがありますか?

コンサルティングファームで働いていると良いことが2つあります。

1つめは、一緒に働く人たちが優秀な人たちばっかりなのでその人たちの働き方を吸収できるということです。

2つめは、論理的思考が身につくところです。コンサルタントって誰にでも納得できるロジックを作らないといけないですよ。クライアントの上層部にあがっていく資料を作らなくてはいけなくて、その中では論理的思考が必須になります。

そこで鍛え上げた論理的思考が、自分がビジネスをやる上ですごく活きています。例えば、顧客に合ったサービスが作れるとか。何か課題があった時にすぐに解決策に行くので、検討のスピードが速くなるとか。

 

–なるほどですね。確かにロジカルなイメージあります。逆にコンサルで働くデメリットってあるんですか?

逆に、コンサルティングファームで身につかないことはベンチャー界隈の人脈ですね。小っちゃい会社同士のつながりって結構重要じゃないですか。そういう人脈ができにくいなと感じますね。自分がやっていたコンサルティングファームも大手企業がクライアントなので、そういう界隈には自分から積極的に顔を出していかないと繋がりができないです。なのでyentaなどを用いて、日々ベンチャー界隈を中心に新たな出会いを探しています。

 

「好きなことで生きていく価値観、そして卓球を広めたい」中川さんの今後。

 

 

–「好きな事を仕事にするためコンサルをやっていた」と仰っていましたが、前々から卓球をビジネスにしたいと考えてたんですか?

そうですね。色々と考えていたのですが、マネタイズに苦しみ、悩んでいる時に「Rallys」というメディアに出会ったんですね。「これだ!」と思ったので、知り合いの卓球好きに「Rallysやってる人を紹介してくれ!!」って声をかけまくりました。それで代表の川嶋を紹介してもらって、外苑前のスタバで初めてのミーティングがセッティングされました。

 

–「好きな事を仕事にすればいいじゃないか」という考えについて中川さんの意見を聞かせてください。

基本的な考えで言うと好きな事で仕事をして、それでお金がもらえたらハッピーだよねと思っています。私が立ち上げから参画している株式会社Eraも「すべての人がやりたいことで生きていく社会を創る」というビジョンを掲げています。

人がやりたいことで生きていく社会をつくるっていう目標はあるんですけど、その前にまず自分がそれを実現したいなと思っていて、今まさに自分の好きな卓球をビジネスにしてそれで生きていくというのを実証している段階です。

 

–ビジョンのロールモデルになることを目指されているんですね。

そんな感じです。好きな事を仕事にできるっていうのが一番直結していていいなって思うんですけど、好きなことをして生きていく方法はもう1つあります。

好きな事をするための時間を確保できる企業で働くっていうのも一つの選択肢だなと思っています。だから、仕事は仕事で割り切って、仕事外の時間で好きな事をやるっていうのもいいなって。副業とか外注とかで世の中がもっと回っていけばいいと考えています。このピンポンっていう会社も最初の頃は副業的に関わっていたり、ほかのメンバーもそのような人たちが多いですし、外注のライターも使ってますし、自宅作業も全然OKみたいな環境なんですよ。

そんなフリーな働き方が認められているのがこのピンポンで、そういう働き方をこのピンポンで私も含めて実証しています。

 

–なるほどですね。ピンポン社の事業はRallysが中心だと思いますが、他のことも踏まえた今後の展開など教えてください。

今後のうちの目玉となるのはRallys Careerという人材紹介サービスです。今回Q-SHOCKさんに取材頂けたように、好きなことを仕事にできていることを注目頂くことが最近とても増えてきました。自分がそうであるように、卓球好きな人が卓球を仕事にできたらすごく幸せな人が増えるだろうなと思っていて、まずはRallysの読者は卓球好きな人が多いのでその人たちに卓球関連の仕事を紹介したいです。また、将来好きなことを仕事にしたい方向けに転職支援をするというビジネスをしたいと考えています。実力がつく環境で働くというステップ無しにして、自分の好きなことを仕事にするのは難しいと考えています。

実際に、メディアのなかで「卓求人」というコーナーがあって、そこに求人広告みたいな形で掲載して募集をしています。なので、最初は卓球好きというところから始めて、ゆくゆくは『好きな事で生きていく』ということで、フレックスとか週休3日とかに特化した求人事業をやっていきたいなと企んでいます。

それで、他の部分で言うとこのNTLカフェの経営だったりとかオリジナルグッズの販売もやってたりします。

NTLカフェとはみなとみらいにある卓球ができるカフェで卓球台が8台あります。恐らく日本最大級の卓球カフェですね。7月にはそこで卓球大会もやります。

 

–面白そうですね!卓球ってそもそもビジネスとしての市場はどんな感じですか?

卓球ファンの人口が日本で1000万人くらいいてマーケットとしては広がりつつあります。まだ賞金とかが大きい大会は少ないので、そこも課題だと感じています。なので、『アスリート支援』という形でアスリートを特集することもしています。

「Rallys」のメディアは毎月PVやUU数が順調に伸びてきており、今月から英語と中国語のコンテンツも制作し、グローバル展開もはじめたところです。

ただ、まだまだ卓球の認知は一般の方には行き届いてないんだなってすごく思います。

 

–なるほどですね。卓球に対する認知でまだまだ課題があるんですね。

そうですね、まだまだあります。なので、最終的にRallysは卓球好きの方もそうなんですけど、もっと卓球のことあまり知らない層にも受け入れられるようなメディアにしたいと考えています。

例えば卓球選手を紹介するにあたってもその人の人生のストーリーに着目するとか、卓球知らいない人が読んでも共感できるようなストーリーを記事するというようなことを取り組んでいます。

 

–この記事を読んでいる1人でも多くの人に卓球の魅力を知って欲しいので、中川さん、魅力を語ってください!笑

回転の影響が他のスポーツより圧倒的に受けるスポーツなのでよく球を見なくてはいけないし、かといって見るだけでもダメで予測が必要じゃないですか。人間の反応速度には限界がありますし。なので頭を使うってのが他のスポーツ以上に必要になってくるんです。

そこが面白いところですね。

あとはスペースがいらないので飲み屋に卓球台が最近ではあったりとか結構人同士の交流がしやすいスポーツだと思ってます。ラリーをゆっくり続けているだけでも会話が生まれたり盛り上がったりするので、「すごく気軽に楽しめるスポーツ」というところが最大の魅力ですね。

 

Q-SHOCK恒例の質問コーナー

 

 

–中川さんが、楽しく働く上で重要視してるポイントってありますか?

情熱を注げることを仕事にしようと考えていて、だから仕事を選ぶ時も「この仕事は面白い!」っていう直感に従って選んでたりします。逆にあんまり興味のないものは受けないようにするということを重視してます。

 

–Q-SHOCK恒例ですが、同世代社会人の人へ言いたいことをどうぞ!

やっぱり好きな事を仕事にするのはすごく楽しいと思っています。一方で好きな事をするために、別のことでお金を稼ぐという考え方も否定はしません。お金を稼ぐやり方が、好きじゃないことでもいいとは思うんですけど、でもやっぱり好きな事でお金が稼げたら一石二鳥じゃないですか。投資する時間が無くなって常に遊んでるみたいな状態になるので(笑)

そういう感覚で働けるのはすごくいいなと思っているので、是非そういう働き方を視野に入れて欲しいなと思ってます。

 

–最後にメディアで伝えたいことはありますか?

「好きな事を仕事にする」というのは言葉では簡単なんですけど、実際にやるのは難しいんですよ。でも、「こういったキャリアを挟めばそこに到達しやすくなるよ」っていうアドバイスは私たちならできると思っています。それが8月にスタートするRallysCareerです。私自身コンサルティングの会社で力を蓄えてからベンチャーを立ち上げて、代表の川嶋も誰もが知る大きい電力会社にいたところからベンチャー2社で事業部長をやってから、今に至っています。好きなことを仕事にするための近道となるキャリアを知っている我々がサービスを提供するということがアピールポイントです。

 

–ありがとうございました!

 

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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