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美容整形に潜む不安を解消するトリビューCEO毛迪が起業した理由

楽しく働くメディア、Q-SHOCKをご覧の皆さんこんにちは。タカタタンです。

本日は、トリビューを運営している毛さん女性起業家にインタビューをしてきました!

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プロフィール

           

(photo by jin)

毛迪(Mou Dei)

中国生まれで5歳から日本育ち。 立教大学卒業。2014年リクルートのゼクシィにて国内大手企業を担当。広告戦略立案や広告制作ディレクションを担当。 2016年アーキタイプ(インキュベーター/VC)で大企業向け新規事業立案や出資先の支援など行っていました。 2017年株式会社トリビューを設立し、ビジネスサイド全般を担当。

毛CEOが語る美容業界に潜む不安とTRIBEAU

–早速ですが、毛さんの事業について教えていただけますか。

美容整形後の日記投稿アプリ、トリビューを作っています。美容整形をした方が、術後、綺麗になるまでの経過を日記のように毎日投稿していくようなアプリです。何の手術を、どこで、いくらで、行ったのかも載せていただいています。写真を50枚以上投稿される方もいます。

 

 

–(アプリを見せて頂きながら)みなさん、かなり事細かくあげてますね!僕のインスタよりも枚数が多い。どういう経緯でこのビジネスを思いついたんですか?

私自身、注射などのプチ整形を大学生からしてきたんです。その時に情報収集で苦労したんです。だから、自分が欲しかったサービスを作っているという感じですね。

整形する人ってすごく孤独なんです。友達に相談できないので、「どの美容室行ってる?」とか「どのネイルサロン行っている?」とかはあるけど

「美容整形してる?」って聞いちゃダメというのは暗黙の了解。

だから、自分がやりたいと思っていても相談できなくて、1人で情報収集をして、1人で手術するんです。

医療なので少なからずリスクはあるけど情報が少ない。しかも、手術をしても希望通りにならなかったら、ものすごく負担が多いんです。

だから、美容整形の分野は、とても、負が多い分野だなと思いました。

 

 

–確かに“手術”ですから、大変ですよね。

リアルな情報がないから大変です。

検索するとクリニックのHPや、アフィリエイトサイトは出てくるけど、実際に手術した方のリアルな情報はなかなか表に出てこないんです。Twitterとかブログとかで整形情報を発信している方もいるんですけど、情報がまとまっていないという現状があります。

実はアプリに登録されている美容整形の手術は100種類くらいあるんです。目の手術だけでも色々な方法がある。その中で、同じ手術をした人の感想じゃないと意味がないんです。そして、同じ事をやっている人の情報をピンポイントで集めることが難しい。

だから、手術名やクリニック名に、きちんと紐づいたコンテンツを溜めています。

(photo by jin)

 

毛CEOが起業するまでの軌跡

–女性の恐怖を取り除く素晴らしいビジネスですね。ではここで、毛さんの過去を振り返りたいと思います。昨年の7月に起業をされたとの事ですが、その前は何をされていたんですか?

私はまず、新卒でリクルートに入り、2年間ゼクシィで広告営業をしていました。その仕事は、すごく意義のある仕事でした。ただ、当時、人生の睡眠以外の時間をほぼ仕事に使っていたのですが、個人的にブライダルという領域にあまり興味が持てなかったんです。だから、100パーセント興味を持てないことに、人生の大半を使っている状態が良くないと思いました。そこで、自分が興味を持てて、なおかつ、みんなが困っているような領域はどこかと考え、それがリクルートではないと思い、退職しました。

次は、アーキタイプという、VCと大企業向けの会社のコンサルをしている会社に入りました。実は、転職しようと思って入ったわけではなく、リクルートを辞めて起業をしようとしていた時に、投資家にビジネスアイディアを喋っていたのですが、その時、「このアイディア、イケてないからうちで勉強したら?」と言われて投資家サイドからベンチャーを見るということも勉強になると思い、1年弱働かせていただきました。この会社は、社員の起業を応援していて私の他にも辞めて起業した人がいて、BtoBの SaaSスタートアップを立ち上げました。リクルートもアーキタイプもいい会社でした。

リクルートも起業に対して、みんなポジティブな反応で、なんの事業をするのか決めていなくても「起業するから辞めます!」と行ったら「いいじゃん!できたら教えてよ!」と言ってくれました。「どうやるの?計画は?」と詰めてくるような人は居なかったです。

(photo by jin)

 

元リクルート起業家が語る、リクルートの素晴らしい文化

–素敵な文化を持った会社に入れて素晴らしいですね。ちなみに、「起業家を目指すならばリクルート」という言葉がありますが、元リクルートの起業家として、個人的なご意見を教えてください!

 

はい。実は、私個人としては、必ずしも起業するのには向いている環境とは思ってません。理由をお話します。

まず、既存事業で収益が上がっているところに、配属されることが多いんですね。ビジネスモデルが確立していて、クライアントとの関係が出来上がっている状況で入るので、営業だったら営業で、商品の企画だったら商品の企画、という感じで割と明確に役割が分かれています。前提として、起業で必要な能力は幅広く、オールラウンダーとしての動きが必要になると思いますが、リクルートで幅広く働くとしたら長年いないと難しい。だからリクルートが起業に向いているとは思わないんです。

 

ただ、もちろん素晴らしい文化もありました。

皆、目標達成の意識が高いから、自分の中の仕事に対する基準が上がります。また、お預かりする予算も大きいので、仕事に対する向き合い方として、クライアントに対する毎回のアウトプットには、責任感を持つようになります。そして、何より、人材のマネジメントが凄く上手いんです。

リクルートは、事業の目標を現場に落とすのが上手い組織で、1年目、2年目の社員の目線に落とし込んで、目標を達成に伴走します。

例えば、will can  mustシートというものがありました。

must=やらなければならないことは決まっているので、やりたい事、できる事を考えてこいと言われます。

例えば、「1年目でクライアントに担当は君じゃないとだめだと言われたい!」をwillに置くと、マネージャーがそれに沿って、達成するためには何が必要か、という話をしてくれます。

 

また、表彰もものすごくされます。達成すると気持ちよくなるような表彰制度が整っている。

若手にキャパ越えの仕事を投げてくるんです。すると、キャパが広がるじゃないですか。まずは、その繰り返しがあります。(笑)

1回苦労をして、乗り越えたときに表彰をする。だからまた頑張れる、という感じです。

 

リクルートの組織自体が、完成されたものなので、スタートアップの組織が真似するのはなかなか難しいけど、考え方は参考にしたいと思います!

 

(photo by jin)

–ありがとうございます。後編では、モウさんの将来のビジョンを聞かせていただければ幸いです。

 

by
早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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