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コーディング知識なしで誰もが自由にWebサイトをデザインできる世界へ。全世界から注目されるSTUDIOに込められた想いを直撃!

Q-SHOCKをご覧の皆さん、こんにちは、okaponです。自分のアイデアを Web サイトとして簡単に公開することができるSTUDIOというデザインツールが世界でコアなファンを集めています。今回はSTUDIOを運営されている石井さんに学生起業の時代の背景からSTUDIOが目指す世界まで語って頂きました。

 

プロフィール

 

石井 穣 (Yutaka Ishii)

28歳。留学時代にコンピューターの世界にのめりこみ、在学中にweb制作会社を起業。その後旅行サービスTraveeを立ち上げ、事業譲渡した後にSTUDIO株式会社にジョインしMBOを経て代表取締役に。STUDIOという新しいデザインツールを開発し、日本で初めてWEBトレンドメディア「Product Hunt」のデイリー世界1位に。全世界にユーザーを持ち海外からも注目されている。

 

ワンクリックでデザインをそのままウェブサイトへ。STUDIOという次世代デザインツール

 

ー石井さんが手がけているSTUDIOについて教えてください。

STUDIOはまったく新しいデザインツールです。一番の特徴は作成したデザインをそのままWebサイトとしてワンクリックで公開できるところです。去年の4月に運用を始めて、今では全世界に約5万人のユーザーに使って頂いてます。

サービスの特性上ドラッグやクリックだけで言語関係なく使えるので、最初からグローバルにフォーカスしてグロースさせてきました。

現在ユーザーで多いのはデザイナーとスタートアップの方です。特にスタートアップの方は会社のリソースが足りない中で自分のアイデアをいち早く形にしたいというニーズから使っていただいてます。

 

ー石井さんがSTUDIOにジョインするまでの経緯を教えていただけますか?

学生の時はウェブの制作会社を仲間と立ち上げ、その過程でデザインとプログラミングを独学で勉強しました。その約1年後に、旅行系のスタートアップを立ち上げ、プロダクト責任者として2年程デザインと開発をやってました。そのスタートアップを事業譲渡した後に今のSTUDIOにジョインしました。

 

デザインやプログラミングなど常にやりたいことを全力でやってきた石井さんの学生時代

 

ー様々な選択肢がある中で、STUDIOにジョインしようとしたのはどうしてですか?

僕は基本的に自分が欲しいサービス、課題を感じたものを事業にしています。最初はウェブを作るのが楽しかったからウェブをやり、次は旅行が好きだった、より良い旅行体験を提供できるという想いで旅行系のスタートアップを立ち上げました。

今のSTUDIOは、ウェブサイト・プロダクトを作る上で非効率で面倒くさいなと感じていたところを改善できると思ったのでジョインしました。

 

ーデザインやプログラムを学ぶようになったきっかけはありますか

学生の時はプログラミングが好きだった訳ではなく、旅行や人と交流する方が好きでした。

留学に行った時、ギークなルームメイトがいて、一緒にパソコンいじるようになり、帰国してからも独りやり込んでいたら上達して、いつの間にか楽しくなってのめりこんでいきました。

当時はプログラミング学習サービスがあまりなかったので動画を見て、本当に分からない部分は友達に聞いていました。そして、まだスキルの無い時からとりあえず仕事を受けて、勉強するしかない状況に自ら追い込んで勉強しました。

スキルを身につけてから仕事をやろうと思ってると仕事は一生できません。だから仕事を先に決めてしまい、それを達成するために勉強してできるようになるというプロセスを繰り返すのが近道です。

 

ー当時立ち上げた旅行サービスTraveeはどういった事業でしたか?

ローカルガイドと旅行者を結ぶマッチングサービスを東南アジアで展開していました。Airbnbのローカルガイド版みたいな感じです。東南アジアは旅行客が増えおり、世界中から人が集まっていました。日本の法人ですがマーケットが東南アジアだったのでメンバーはほぼバンコクに住んで現地の人たちにサービスを広めていってました。

 

山に籠り考え抜いたデザインの道とSTUDIOとの出会い

 

ーTraveeの売却後、STUDIOにはすぐジョインされたのですか?

今後何をしようか考えるために山に籠りました。神奈川の一番西の方にある実家のおじいちゃん家の山です(笑)。そこで自分はデザインが好きであることと新しいものを作るのが好きだということが分かって、それを応援するようなことをやりたいなと漠然と思ってました。そんな時、イベントで甲斐(現STUDIO CPO)と出会って、意気投合しました。そしてプロトタイプを見せてもらった瞬間に「これは、いける」と感じてSTUDIOに参加しました。

 

ープロトタイプを見て直観で「良い」と判断した理由を教えてください。

Webの根本的な構造をもとにデザインするという、本質的な強みを見た瞬間に凄い良くなると直観的に感じたからです。

一般的なデザインツールは絵を描くように使うイラストツールです。一方でSTUDIOはウェブのHTMLを用いてデザインできる。つまり、コーディングを完全にビジュアルでできるようにしてあります。加えて簡単にドラッグアンドドロップでのレイアウト構築も可能です。だから絵を描くみたく簡単でかつウェブをコーディングの知識なしで作れるようになったというところがSTUDIOの良さ、凄さです。

 

ーすごくユーザーにとって使いやすいサービスですね。同じようなサービスを展開している会社は他にもありますか?

日本ではありませんがwebflowが一番似ているサービスを展開しています。ただ、コンセプトは似ていますが作る過程が難しくデザインツールというよりビジュアルコーディングツールです。僕たちはコーディングより直接的にデザインできるところが強みです。

逆にWixなどはビジュアル側に寄っていて簡単だけど、デザインの自由度が低いです。自由度、カスタマイズ性と簡易性を初めて両立させたツールがSTUDIOです。

 

STUDIOを使って誰でも自由にクリエイティビティを発揮して欲しい

 

ーカスタマイズ性と簡易性を両立させる時に一番難しいことは何ですか?

バランスです。今STUDIOは機能数としてはあまり多くないですが、今後、機能を増やして行った時に簡易性を維持するのが難しいです。1つの機能を増やす時も「STUDIOのコンセプトに合っているか、小難しくなっていないか」かなり議論します。

 

ー機能を追加する際に決め手となる基準はありますか?

僕がユーザーとして使っているので、僕が説明無しに使いこなせたかどうかがまず1つの基準。そこから実際に機能をリリースしてみて、ユーザからたくさん質問が来たらダメです。逆に質問がなく使えたら良いです。つまり、ユーザーさんが直感的に使えているかどうかが大きな基準です。

 

ーSTUDIOをどのように活用して欲しいですか?

STUDIOを使って自由にクリエイティブ性を発揮して欲しいです。今までデザインはできるけどコーディングができなくて、外注して思ったものと違うものが出来上がってしまい悶々とする状況がありました。それを一貫して自分で思い通りに作ることの喜びを感じながらどんどん作品を作っていって欲しいです。

基本知識のない人でもブロックレイアウトを理解していると便利に使うことができます。

STUDIOではチュートリアル動画をYouTubeで公開しているのでそれを見てもらえば基礎を簡単につけることができます。

今はデザイナーの方をメインターゲットにしていますが今後はデザインをやったことがない人でもSTUDIOを使えば思い通りのものが作れる世界を目指していきます。

 

ー最後に、Q-SHOCKの読者の方に一言お願いします。

好きなことを好きなようにやって欲しいです。僕は嫌なことだったらすぐ辞めれば良いと思っています。逆に好きなことは少し辛くても頑張る。やりたいことが先にあり、そのためにスキルを身につけるとより楽しくなってさらに熱中できる。この繰り返しが大切だと思います。

 

by
慶應義塾大学法学部3年 現在Q-SHOCKのSHOCKERとして活動。 趣味は野球、読書、映画鑑賞
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