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米国の一流コンサルティングファームで働く友人と、仕事について考えた(後編)〜起業と人生について〜

Q-SHOCKをご覧の皆さん、こんにちは。タカタタンです。
前回の記事では、くすぶっている日本の大学生に対するメッセージをいただきました。

今回の記事では

・日本で起業することついて思うことはありますか?
・生きるにあたって大切にしていることはありますか?
・起業について何か考えていることはありますか?
ということを質問してきたのでご紹介します!

・起業することついて思うことはありますか?

まず日本は起業するのに有利な環境が揃っているよね。まず、VCの人が、起業をしたいという気持ちだけであってくれるのは、アメリカではありえない。まずはプロダクトを作って、アーリーユーザーを作って(トラクションを得て)、親と友達以外の人が作っている状態に持って行くものだよ。make something people wantsと言う点では変わらない。Yコンビネーターの創業者であるポールグレアムによると起業家の仕事は2つしかないんだ。1つ目はカスタマーと話して、カスタマーを深く理解すること。2つ目は、プロダクトを作ることだよね。圧倒的な熱意を持ってやるべきだと思う。日本ではVCの人でもツイッターのDMとかであってくれるから本当に恵まれてるよね。
僕は今、暗号通貨のビジネスを始めようとしているけど(詳細は伏せます)これを海外の一流大学で博士号持ってる奴とやる。アイデアと熱意で本当に世界を取れると思っているんだよね。だからやるんだ。日本の起業家は、世界最高レベルの成果が出せるというものを自分の能力やプロダクトとかでどう作るのかを考えるべき。
 いつの時代も、仕事人のあるべき姿は、エネルギーに満ちていて、絶対にするっていうことを考えて、人を巻き込んでいる人だよね。でも労働時間を長くすればいいってものではなくて、徹底的に効率にこだわっていくべきだとも思う。長時間労働自慢をする文化が日本社会にはあるけど、私の中では知的労働はできる時間が限られているんじゃないかなっていう仮説がある。だから、「長時間働いています」っていうのは、「知的労働をしていないです」って言っていることと同義だと思うよ。もっとクリエイティブに働くべき。

・働くにあたって大切にしていることはありますか?

人としてのクオリティを上げることと、美的であることは常に考えている。最近、仕事は報われなくてもやるべきことなんじゃないかって思うようになったんだけど、結果にこだわると、人としてのクオリティとか美的かどうかということは関係なくなっちゃうことがあるよね。例えば、仕事はできないけど、政治力がないのに、トントン拍子でうまく行って、重役に着くということはダサい。結果だけ見れば成功した人なんだろうけど、人としてのクオリティを鑑みるとそういうものを目指すべきではない。
人は、自分の実力以上の結果を求めて愚痴を言う都合の良い動物だから、結果を出そうとするのは、自分にとって都合のいい幻想に囚われないために大事。でも、結果それ自体は究極的に大事なものではないんだ。何度も言うけど、人としてのクオリティをどれだけ高めたかということ。もっと言うと、結果というのは、人の評価に依存することだ。人からの評価というのは脆弱だよね。自分の幸せを他者に依存させてしまうと、相性とか運によって幸せが左右されちゃう可能性もある。だから、クオリティや美学を大切にして働いている。目に見える結果がなくて、俺はすごいんだということを思っている人は俺からいえば負け犬なんだけど、中身が薄い割に社会的に成功している人は人で、社会に結構たくさんいる。どっちも違うよね。

・生きるにあたって大切にしていることはありますか?

 

自分の美的感覚について責任を持つことかな。ちょっと哲学的になってしまうけど、判断基準が何であれ、そのことに関して、責任を持つということだと思います。自分の人生に統合性を持たせなければならない。例えば、動物を食べるのは悪だと行っていて、ステーキを毎日食っているみたいな生活は、自分の主張する判断基準に対して責任を持っていないし、統合性がない。責任を持つことで、初めて自分の判断基準ができるよね。人って、自分の判断基準から離れて、他人の判断基準に合わせたいっていう誘惑にまけてがちだけど、責任を持つことで誘惑からは逃れられる。
あとは、友人を大切にしているかな。友達から言われたことには基本的にノーと言わないようにしている。友達と中身のある関係を作ることを、僕は、究極の価値だと思っているからね。特に、学生時代に仲良くしていた人って、立場関係なくあってくれてる人だから、大事にしたいと思うよね。

以上、インタビューでした。
彼は、内省的な人間と自分のことを言っていましたが、コンサルとして様々な課題と取り組む中で、ブレないで仕事をするために、自分の軸を作って生きているのだな、と思いました。日本のビジネスマンでも、大成されている方の中はフィロソフィーを持って、仕事や人生に取り組んでいる方がいます。

最後に、彼から言われたことです。
「読者の方で、仕事についてもっと具体的なアドバイスが欲しい方がいたら気軽に話しかけられるようにして」
理由を尋ねると、「それがいいことだし、マーティン・セリグマンは、絆と自律性と能力の発揮が大切なことだと言ったけど、一番と三番に合致するよね」とも言っていました。かないませんね。
この記事を読んでくださった方の中で、彼に対して質問がある方は、いつでもお答えしますのでコメントください。(今の所)
ではまたまた!

by
早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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