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子育てと創業期を両立!新しいファッション事業と女性のキャリアを語る(MODALAVA 桂CEO)

Q-SHOCKをご覧のみなさん、こんにちはDARSです。衣食住という言葉があるように皆さん誰もが毎日のように触れる服、最近ではZOZOTOWNのようにファッション界にも大きい変化が起きています。そんな中、ファッション業界で新たな市場創りをしている桂さんにお話を伺いました。事業内容に限らず4児の子供を育てながらの仕事術についても語っていただいているので、是非最後までお読みください。

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プロフィール

 

Jasmine Mariko Katsura

東京都出身、35歳。新卒でフューチャーアーキテクトに入社し、コンサルタントとして活躍。育休を経て2017年にMODALAVA株式会社を友人と創業し、CEOに就任。創業のきっかけは育休中の友人とのファッション談義から。その創業パートナーとは20年の付き合いがあり、プライベートでは4児の母。

 

ファッションを愛する人たちの価値を可視化、そして、最大化させられる事業とは?

 

 

–どんな事業をされているんですか?

ファッション領域で2つのサービスをやっています。1つめは、インスタグラムのファッション投稿でフォロワーの方中心に服を譲ることができる、イベント連動型のフリマサービス『Open Closet』 です。2つめは、逆サブスクリプションで古着屋さんに月に1度不要なお洋服を買取店に送って買取依頼が出来るサービス『#ootd専属買取クラブ』です。

 

–Open Closetについて、もう少し詳しく教えてください。

『Open Closet』は、出品者は自身のインスタへの投稿に指定のハッシュタグを含む商品情報テンプレートを載せると、弊社のフリマプラットフォームへ掲載されます。販売開始の告知などもすべて出品者のインスタの投稿経由で行うことができ、よりファッションを通して人とのコミュニケーションを楽しむ事ができます。 WEBでの先行販売期間後に開催されるフリマイベントへ商品を持ち込み、お洋服にまつわる想いやストーリーを介してテイストの合うファッションLOVER達とつながることができます。

 

–現在フリマアプリが流行していると思いますが、それとは違うんですね。

まず、前提として、フリマアプリは、服などのファッション関係のものを購入することに関しては適していないと考えています。フリマアプリは評価経済の世界観ですが、ファッションの場合、人によって好みがかなり分かれるからです。例えば、ダメージものが好きな人が出品した服に対して購入者から「ダメージがあって良くなかった」と悪評価をつけられる可能性がありますが、これって違うと思うんですよね。なので、『Open Closet』はショップ店員の先輩が余った服を後輩に譲るという世界観と似ています。同じショップで働いている先輩と後輩なら、好みとかってそんなに変わらないですし。

 

–なるほどですね。『#ootd専属買取クラブ』について教えてください!

はい、古着屋さんが登録しているユーザーのinstagramを見て買い付けるという逆サブスクリプションモデルです。ユーザーは無料で、買取店は毎月契約ユーザーあたり1000円が課金されます。こちらをすることによって、古着屋さんの「買取件数が少ない」「宅配買取で何が来るかわからない」といった課題、ユーザーの「宅配買取ではブランド指定ばかりだし、10円とかの査定をされるのが嫌だ」という不満を解決することが可能になります。また、ユーザー側は、コーディネート画像を提供してもらうと査定価格アップというインセンティブもあります。

経産省の二次流通潜在市場規模の試算に基づく、弊社での衣料品の二次流通潜在市場規模の想定は2兆円あります。しかし、これはノーブランド品で価値(値)がついていない状態もあるので、こちらのサービスが介在することでそこの市場規模自体を上げられるのではないかと考えています。

 

–逆サブスクリプションという言葉がキャッチーで面白いサービスですね。競合とかっているんですか?最近だとinstagramもECを始めてましたよね。

もしかしたらスナップマートかもしれません。あちらって、カメラマンがクリエイティブに集中しながらも稼ぐことができるプラットフォームを提供していますが、そのような意味では思想が近いかなと思います。服をinstagramで売ろうと思うと、出品後にも返品作業などが必要になってきますよね。しかし、インフルエンサーには、服が好きというクリエイティブに集中して欲しいと考えています。UUUMや17mediaも、インフエンサーに対して好きを追求してもらえる環境を作るという点では似ているところがあります。

 

–ありがとうございます!今後の展開などについても教えてください。

まずスモールコミュニティを持っている人たちを弊社でまとめて、ファッション軸で事業展開していきます。最終的に、PRエージェントみたいなことがマネタイズになってきます。フォロワー数だけでなく信頼関係が結ばれている人とのエージェントというイメージです。海外でもプラットフォームはインスタですが、その他のSNS上でもやっていきます。例えば古着屋の買い付けをフランスのビンテージばっか着ているインスタグラマーから行うとか。

 

プライベートでは4児の母、女性社長の働き方と今後の展開

 

 

–現在4名のお子さんを子育てしながら、ハードに仕事もされていますよね。工夫されていることとかありますか?

現在、上から9歳、6歳、4歳、3歳と4人の子供がいます。例え話なんですが、壺があるとします。そこに砂と小石と岩を入れたい時には岩からいれないといけないですよね。つまり、一番大事なものは何かというのをはっきりさせる考え方をしています。私の場合は、夫と連携しつつ、家庭に負担のないバランスを大事にしています。なので、子供の帰宅時間や習い事の時間などを起点に仕事のスケジュールを立てています。この前月260時間働いて家庭がグダグダになってしまったりと反省することもたくさんありますが。

 

–スケジュールの管理めっちゃ大変そうですね。

こんな感じで一冊の手帳にまとめています。PCの画面よりも全然大きいですね(笑)ここに、子供がそれぞれいつ帰って来るかや私と夫のスケジュール等が全て網羅されているんです。

 

 

–Webでなんで管理しないんですか?

Webだと一覧性がないんですよね、またこのように見開き1ページで見える化ができていると全て事前にわかりますし、振り返りがしやすいんですよね。「今週すでに40時間働いているので、働きすぎだな」 とか。このスケジュール帳に書くことが私のバロメーターにもなっている気がするんですよね。以前このスケジュール帳に書き込みをしないことがあってその時は相当疲弊をしていて、休んだ方がいいなと思った頃もありました。

 

–ご苦労も色々と経験されているんですね。それを通じて、現在は女性のキャリアや働き方についてどのような考えをお持ちですか?

プライベートとライフワークを分けない方が私には合っていますね。結果、習い事の送迎も移動時間のみが拘束時間で、待ち時間は仕事時間として使うことができています。

 

–そのような考え方が手帳にも現れていますもんね。最後に読者に一言お願いします!

いろんな事が流動的になっている世の中で、「キャリア」は自分の幸せを追求した後ろを振り返ると出来ているものかなと思います。その時その時で大事にしたいものを、不安なく大事にすれば道はできます!

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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