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目指すはビジネス界のマザーテレサ HowTwo越塚に聞く、女性が喜ぶ化粧品使い放題アプリ誕生秘話

楽しく働く人を応援するメディアを応援するメディアのQ-SHOCKをご覧の皆さん、こんにちは。タカタタンです。今回は20代女性ならば一度は耳にしたり使用したことがあるであろう、化粧品無料使い放題アプリHowTwoを作った越塚さんへインタビューをしてきました。

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プロフィール

    

越塚麻未(MAMI KOZHIZUKA)

執行役員COO 日本女子大学在籍中にラジオのパーソナリティーやモデル活動を行う。 大学卒業後は、ユーザベースに初の女性新卒採用社員として入社。2016年4月HowTwo株式会社を創業。

サービス開始3ヶ月で数々のメディアに取りげられたHowTwoとは?

 


–HowTwoってどういうサービスなんですか?


HowTwoは無料でコスメが使えるサービスで、買う前に試したいコスメを自宅で30日間使うことができるメディア型プラットフォームです。

–30日間試した後はどうなるんですか?正直、買わされるんじゃないかって不安になりましたが

買わされないです(笑)HowTwo内とTwitterで化粧品のレビューをすれば、そのコスメは30日後もお使いいただけます!


–ほう。レビューしたら化粧品もらえるってことですか?

そうですね。レビューしていただいて、弊社がレビューを確認し承認すれば、その化粧品はユーザーさんのものになりますね。


化粧品が30日間無料で使えるサービス HowTwoを思いついたのは、この世の終わりくらいに追い詰められたときだった

 


–すごいですね。実質化粧品プレゼントじゃないですか!ビシネスモデルはどうなっているんですか。また思いついた経緯などお聞かせください。

ビジネスモデルとしては、化粧品会社さんから、商品の広告費をいただいく形でマネタイズをしています。
思いついたのは、2017年の1年間で、一番病んでいる時でした(笑)HowTwoはもともと動画メディアで、売上もユーザーも順調に伸びていたんですけど、理想の状態ではなかったんです。

本質的にユーザーの役に立っているか、思い悩んでいました。ここだけの話、社員も結構やめましたし。経営メンバーで会議を開くんですけど、毎日重たい時間が続いて、誰かを攻める会になったり、雰囲気は悪いし、最悪でしたね。会議をしていても、サービスは生まれないんですよね。

だから、経営メンバー4人で週末に渋谷で該当インタビューをしたり、アンケートをとったり、座談会をしたりして、とにかくユーザーの声をいっぱい聞きました。でも、ユーザーにヒアリングするほど、ITサービスでは女性を美しくできないんじゃないか。HowTwoの理念は現実不可能なんじゃないか、と、更に追い詰められました(笑)
毎日寝る前に涙もでるし、眠れないし、慢性的に具合が悪いし。完全に病んでいましたね。

ユーザーの声 × 客観的視点× 自分の体験と妄想=アイディアの宝庫

 


–そんな状況で、アイディアって思いつくものなんでしょうか?少し、不安になってきました(笑)

人は徹底的に追い詰められると、逃げられなくなるので、どんなに辛くても考え続けるんです(笑)その結果、HowTwoは3つの思考プロセスを経て生まれました。

最初に、観察、ヒアリングをします。まず、女の子が化粧品をどこで買っているのか、徹底的に観察・ヒアリングしました。すると、デパート、ドラッグストア、ECの3つだとわかりました。次にそれぞれの場所で化粧品を買う上での課題を聞いていくと、いろんな意見が出てきました。例えば、デパートの化粧品売り場では「カウンターが混んでいて並ぶのが嫌だ」、「立って待つのが疲れる」などです。

次に、課題の整理をします。出てきた情報を3つの視点で整理します。一つ目は状況です。先ほどの例では、「化粧品のカウンターが混んでいて並んでいる」という状況でした。二つ目がユーザーの感情です。デパートの化粧品売り場にせっかく行ったのに「混んでいるのが嫌だな」「並ぶのが嫌だな」「立っているのが疲れるな」という感情を多くのユーザーが持っていることがわかりました。三つ目が客観的視点です。「そもそもなんで並ばなきゃいけないの?」「その日の肌のコンディションやファッションで、合うコスメは変わるのに、一回で判断できなくない?」などです。

そして、最後に、解決策(理想)を描きます。課題を整理し客観的視点を持つことで、ユーザーが抱える問題が理解できたので、自分だったら、こういう風に化粧品を買いたい!」という理想の購入体験を描きます。その結果生まれたのが「自宅に化粧品が届いて、買う前に使えたら最高!!」というアイディアだったんです。ユーザーの抱える問題を理解できてからは、アイディアがどんどん広がりましたね。

仕事は追い詰め合えてなんぼ?高め合える最高の仲間

 


–なるほどですね。結果的にサービスになったと思うのですが、そのようなサービスを作るのに一番大切な事はなんだったと思いますか?

チーム力が一番の要因です。サービスが生まれた最初のきっかけは、私の一言でしたが、チームみんなで最後まで諦めず、全員が追い詰め合えたことから生まれたサービスなので。前述した通り、けっこう社内の空気が悪かった中で、誰も「やめよう」とか、「あきらめよう」とか言うメンバーはいなくて、全員諦めずに最後まで追い込みをかけていたんですよ。

逆に、妥協するメンバーもいなくて、みんなで追い詰められた空気を共有しつつ、それを受け入れて耐えたことが、アイディアが生まれた根幹かなと思います。

なので、一緒に追い込んで考えられ、どんなに辛い時も逃げずに立ち向かえるメンバーがいることで最高の仕事ができると思います。HowTwoはいつも適度に追い込みながら仕事をしています。

化粧品を届けているんじゃない。女性に自信を届けているんだ!

 


–良いチームですね!今後の気になるHowTwoの展開はどうなっていくんでしょうか?

ユーザーにとって最適な化粧品を届けることによって、その人がより綺麗になる。それが自信に繋がると思うんです。
ですから、個人的には、ただ単に化粧品を届けるのではなく、自信を届けることをミッションにしています。私がHowTwoで成し遂げたいことは、”自信が持てて、毎日ワクワク生きられる女性を増やすこと”なんです。HowTowは女性に何度もワクワクを与えられるサービスです。

HowTwoアプリで化粧品を選ぶとき、可愛いメイクボックスに入った新しい化粧品が届いたとき、実際に使ったら自分にぴったりだったとき、好きな人に「可愛いね」って褒められときめいたとき。毎日どんなことがあっても、全ての女性が自分にワクワクする。そのきっかけをHowTwoで作っていきたいです。

具体的には、美容コミュニティ「HowTwo Family」を軸に新しいコスメ開発やビューティイベントを開催し、コミュニティを盛り上げながら、HowTwo Familyのみならず、全女性にHowTwoを通して自信を持ってもらえる仕組みやサービスをどんどん出していきたいです。

自分が一番欲しいものを人に与える。それが生涯でやりとげたいこと。最高の仕事になると思う

 


–越塚さんって26歳ですよね。若くして理念を形成できたきっかけについて教えていただけませんか?

私は元々自分に自信がなかったんです。SNSでみんなの活躍を見て、私って、なんでこんななんだろう・・・と、ついつい人と比較しちゃって、そんな自分にも失望するんですけど笑

でも、途中で気づいたんです!人のSNSを見ていても自分の人生、1ミリも変わらないんですよね。だから、自信がないなら人一倍考えて動くしかなくて!自分に自信をつけたくて毎日一生懸命生きています。笑

よく、「やりたいことがない」や「何になりたいかわからない」と耳にしますが、私も同じだったんです。でも、答えは簡単でシンプルだと思っています。自分が一番欲しいものを、人にプレゼントすることがやりたいことだと思います。私は、自分に自信がなくて、自信があったら毎日最強に幸せだなと思っているので、みんなにも自信を届けたいんです。

 

ビジネス界でマザーテレサになるのが目標。きっかけになった気持ちを大事にしたい。

 


–なるほど。シンプルかつ深い結論に至りましたね。最後に、サービスや会社を作ったり、やりたいことに一歩踏み出したいと思っている読者にアドバイスはありますか。

アドバイスなんて言える立場じゃないんですけど、誰もが、小さい頃から大切にしている思いってありますよね。その気持ちを少しずつ大きくしていけば、サービスや会社など、色々な形で実現できるんじゃないかな?と思います。

私の場合は小学校1年生の時に、マザーテレサの自伝の漫画を読んで、めちゃくちゃ感動したんです。それですぐマザーテレサになろうと思ったんですけど、マザーテレサになるには修道院に入る必要があって、家族と一生会えない決まりがあるって書いてありました。「私は家族と会えないのは耐えられない!」と思ったので、違う形で困っている多くの人を助ける人生にするんだと決めたんです。なので、今はビジネスを通して、困っている世界中の人たちを助けられる、ビジネス界のマザーテレサになるのが目標です。

喜怒哀楽って、かけがえのないその人の価値だと思うので、その思いを大切に少しずつ形にして大きくしていったら良いと思います。肩の力を抜いて、力まず素直にトライし続けたら、きっと素敵な何かになるのではないでしょうか。

by
早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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