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なんでもできるメルカリ経理 田中俊輔が選んだブルーオーシャンなキャリアとは

Q-SHOCKをご覧の皆さん、こんにちは。タカタタンです。

今回は、先日上場をしたメルカリで経理としてご活躍中の田中俊輔さんに、経理という仕事の魅力と、そのキャリアを選んだ理由について教えていただきました。

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プロフィール

           

田中俊輔 (Shunsuke Tanaka)

1991年生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、株式会社サイバーエージェントではタレントオークション事業や女性向けクラウドソーシング事業の子会社で企画営業担当。2015年より株式会社LiBに入社。経理、労務、総務などのコーポレート部門担当。2016年からメルカリに入社。将来の夢は、熱海に別荘を持つこと。好物はラーメン、生牡蠣、ローストビーフ。プライベートでは2018年4月30日に結婚をしている

メルカリ経理が語る知られざる現職の魅力とは

 

–早速ですが、田中さんの現在のお仕事について教えていただけますか?

現在はメルカリJPの経理と、株主総会周りを担当業務にしていますが、今年の3月までは国内のグループ会社のソウゾウとメルペイの経理を中心に担当していました。

僕が入社した時はソウゾウの経理の専任おらず、メルカリJPの経理もやりながらソウゾウの経理も兼務していました。当時のソウゾウは新規で始める事業の数も多く、単純に経理の仕事だけをやればいいというわけではありませんでした。

–具体的にはどういうことをおこなっていたのでしょうか?

はい。経理以外でも、リーガルだったり、アカウンティングだったり、「こういうものが必要じゃないか」と思ったことは幅広くキャッチして対応していました。経理以外でも気づいたところは、詳しい部署の人間をひっぱってきて、「新しくこういう事業を始めるから、一緒にやろうよ」といった形で巻き込みながらやってました。

–すごくアクティブなお仕事ですね。自分で考えて能動的に改善していくというマインドがすごいです。

スタートアップや若い会社で働く場合、能動的に動くことで、仕事の面白さが倍増すると思います。

–経理って細かそうとか難しそうとか楽しいというより大変というイメージだったのですが、僕の中で、早速変わろうとしています。

確かに、経理は地味や大変そうなイメージだったり、他の部署とあんまり関わらずに仕事をしているといった先入観を持たれやすい業種です。でも実際には、社内の他の部門がどういうことをやっているのかをヒアリングし、自分たちで最適な会計処理を考えたり、銀行や監査法人や税理士の人とも関わりながら仕事をしており、人との関わりが多い仕事なんです。

サイバーエージェント営業→LiB→メルカリ経理という異形のキャリア

–なるほど。ところで、学生時代からどんなステップを踏んでメルカリに来たのですか?

学生の時代はずっとマクドナルドでバイトしていて、就職活動もあまりちゃんと行っていませんでした。ある時Twitterでたまたまサイバーエージェントグループの新規事業をやっている会社がインターン募集を募集しているという投稿を見て、「気になるから受けに行こう」って思い、サイバーエージェントに入社することになりました。それが2014年ですね。

そこでパシャオクとウーマンクラウドという新規事業の会社2社の営業をやっていました。ゼロベースからの企画営業などを行い、大学のインターンの時も含めるとサイバーエージェントには1年半程在籍し、退職しました。

–退職した時には、次の転職先は決まっていたのですか?

いや、決まってなかったですね。友達の起業でも手伝おうかな〜とか、ちょっとくらい働かなくても大丈夫だろ〜と考えていて。それでそのあとLiBに入りました。

–LiBってどんな会社なのかお聞かせいただけますか?

女性に特化して、人材紹介や人材派遣の事業を行なっている会社です。

–なぜLiBに決められたのですか?

2つ理由がありました。1つ目の理由は、社長に上場経験があること。2つ目の理由は、若くしてバックオフィスが経験できる環境だと言うこと。

具体的には社長とCFO直下で経理・労務・総務・情シス・新卒採用となんでもやっていいよっていう環境がそこにしかなかったので「ここかな!」という感じで決めました。


キャリアを形成する時には、ブルーオーシャンを探すべき

 


–僕は「楽しくて納得できる方向にしか進まない」という自分の中の軸みたいなものがあるんですけど、田中さんは、そのような軸はありますか?

うーん、軸というより職業でも何でも、「ブルーオーシャンはどこか?」という考える癖を持った方が良いと思っています。自分の周りのスタートアップの人で経理・労務・総務・情シス・新卒採用もどれもできるみたいな人ってほとんどいません。だから、僕の場合はそこが狙い目かなって思ったんです。あと昔からこの職業がやりたいというのがなくて、1つの事を伸ばしたいみたなのがなかったんですよ。

1つの事しかできないのは、自分の中で良くないなって思っていて、幅広くやれるスタートアップで且つ、若い競合が少ない業務を選んだら自ずと、経理・労務・総務・情シス・新卒採用になったという感じです。

 

–メルカリに来た経緯と理由をお聞かせいただけますか?

LiBの時に労務とか採用もやっていたので、メルカリが主催するmeetupに参加して、「メルカリの中の人に声をかけて採用しちゃおうかな..!」って思っていたのですが、気がついたら自分がメルカリに来てました(笑)

そのmeetupで今のメルカリのメンバー何人かとその場で知り合いになって、いろいろ相談しているうちに入社したい気持ちが強まりました。そこから転職するまでは早かったです。

–LiBとサイバーエージェントとでは全然違う仕事やっていたと思うのですが、2社での仕事を、どのように今の仕事に活かしてますか?

やっぱり幅広くやった経験のおかげで、他部署が何をやっているかが分かったのはいいことだと思いました。


CEOよりもCXOを増やすべき!?メルカリ経理の田中さんが語るCXO人材の重要さ


–田中さんって起業しそうだなって思うのですが、これからのキャリアはどのように考えてますか?

僕は起業は目指していません。というのも、僕よりもセンスある人いっぱいいるので起業は、そういった人たちが…と思っています。だけど、その人たちを支える人材、それこそ元クラウドワークスCFO佐々木さんのような人材で、かつ若い人は本当に少ないので、そういう人を増やす運動みたいなのがしたいですね。つまり2番手作りをしたいです。

この前、スダックスさんと、起業家のレベルや事業内容はそんなに変わらないけれど、2番手にいい人が取れるかどうかで結構変わってくるという話になりました。

例えば、僕が若い起業家だったら40歳くらいの人をCFOやCOOで入れるのは「ちょっと感覚が違いそうで怖いな」とか「うまく関係性を築いてやっていけるかな」って思ってしまうと思うんですよね。

だから、もし自分が起業家ならば、同年代くらいのナンバー2の人と組んでいきたい。昔だったら小泉(現メルカリ社長)とか、元クラウドワークスの佐々木さんのような人、そういう人材を増やしていきたいですね。

–ナンバー2の人材をこんな風に増やせばなっていうプランはあるのですか?

まだないですね。だからスダックスさんと佐々木さんと話している感じです。CxO人材って本当に少ないですからね。あと若くないと意味ないので。しかも、そのポジションって空いてるんですよね。だから、同じ人にしか声がかかってこないんですよ。そもそも母数がいないから当たり前なんですけど。もっというと、若くしてCxOとしてできる環境や、チャンスをくれる会社って少ないんです。

僕がLiBに入った時みたいに上場を目指していてバックオフィスなんでも任せますといっているような会社はなかなかないですよね。LiBの松本さんみたいに自分が若い時に上場会社の役員やった経験がないと、そういうマインドにすらならないのではと思います。

 

Q-SHOCK読者に一言

 


–最後に、Q-SHOCKの読者で、もし、チャレンジする前からできないと言っている人がいたら、どのように行動を変えるよう促しますか?

もし自分の周りにそういうことを言っている人がいたら、自分の知り合いの様々な考え方を持っている人に会わせて、その人たちから「いろいろな考え方や刺激をもらったらいい」ってことは言います。
外の世界を知ってもらうのが良いと僕は思っています。

 

by
早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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