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「会社が潰れるのはNo.2の責任です」SCOUTER山田さん流、No.2理論

こんにちは。DARSです。前回に引き続き山田さんへインタビューを行いました。驚きの過去に続き、COOという仕事を誰にでも分かりやすく説明して頂いています。最後にはQ-SHOCKならではの質問もいくつかしているので、是非お読みください。

 

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黒幕系No.2の山田さんに聞く!No.2理論

 

左:No.2山田さん 右:No.1中嶋さん

 

–COO(最高執行責任者)ってどんなお仕事ですか?No.2っていうのは分かっていても、世では定義も曖昧だと思うんですが。。

これまで世のCOOと呼ばれる人にたくさん会ってきましたが、人によって役割が全然違うんですよね。そこの会社のトップ(社長)が何をやるかでCOOの役割も変わってきます。ですから、明確な定義はないと思います。強いていうなら、社長ができないことを全てやるのがCOOですかね。時には新規事業を立ち上げますし、メイン事業のグロースをやることもあれば、組織作りに集中することもあります。その時、その時で向こう二、三年を見通して最も課題感が強いところを自分で考えて対処していくというのが基本動作かなと思います。

 

–なるほど。社長によってCOOの役割が結構変わるんですね。無茶振りかもですが、世のCOOをいくつかのタイプに分けて教えて欲しいです!

んー、まず1つは僕みたいなタイプですね。人前に出ることが好きじゃない、完全なる黒幕タイプ。弊社しかり、そこのトップ(社長)は、全面的に自身が立ち上がって、思考して動くよりも直感や感性を大事にするような人だと思うんですよ。そういう社長って超短期と超長期の仕事は得意なんですが、その間をNo.2が埋めていく感じですよね。
2つめは、自分で手を動かして事業を作るタイプのCOOです。そこのトップには、バランス感覚を取れた経営をしている人間がいるイメージです。事業よりも組織づくりを始めとした経営に社長が注力している感じです。
3つめは、コンサルタント気質な戦略家タイプのCOOです。そこのトップには、自分の好きなことを事業としてやっていて、ビジョンや思いが強いタイプの社長がいるイメージですね。マネタイズや事業戦略、コンサルティングはCOOが行うイメージです。

 

–具体的にありがとうございます。実際にCOOをされているからこそ分かるNo.2重要性についても教えてください。

一つの「事業」が成功するか否かだけで言えば、No.1よりもNo.2の方が大切かなと思います。極端に言えばですが。仮に自分が将来なるべくローリスクで投資をしたいと思ったら、社長ではなくNo.2を見て決めますね。事業単体の成功確率で言えば、No.2の実行能力に左右されると思うので。これは自分自身が経営をよく戦争とか軍隊でイメージしてるからかもしれません(笑)

 

–奥が深そうですね。詳しく聞きたいです。

国王の役割って、戦争をするか否かを判断することや市民に対してどんな国づくりをしていくかの方向性を示すことであって、戦争の勝ち負けに国王自身はあんまり関係ないじゃないですか。戦争単体の勝ち負けは、将軍や参謀によって決まると。じゃあ、国王は不要かと言われるとそれは全く違って、戦争で勝って国が豊かになるかどうかは国王次第だと思うんです。そもそも戦う意味があったのか、勝って国をどうしたいのか。その未来を見せて、国を動かし、あるべき国づくりをする。だから、そもそもの国のビジョンが間違ってたら戦争に勝っても豊かな国にはなれないわけで。

そう考えると、経営に置き換えると、会社が成功するかは社長で決まる。事業が成功するかはNo.2で決まるっていうのが自分の感覚です。事業が成功しても、優れた会社や意味ある会社になるとは限らないので、最終的な「会社」の成功は当然社長次第ですが、その前に事業を成功させないと話にならないので、スタートアップの立ち上げに関して言えばNo.2の重要性というのはすごく大きいと思います。つまり、会社が潰れるか否かはNo.2の責任と言っても過言ではありません。

より、詳しい業務内容についてはブログを読んでもらえるとすごく嬉しいです!

 

–事業を決めるNo.2として、現在されている「SCOUTER」や「SARDINE」のサービスにかける思いってありますか?

私は個人的な思いはあえて持たないようにしています。なぜかというと、いざという時に引けなくなるので。ただ、チームには「社会的背景の中でのサービスの存在理由はなんなのか?」を自分の言葉に落とし込んで、あるいは代表の言葉をメンバーにわかりやすいように伝えることを心がけています。

 

 

–なるほどですね。そういえば結婚されてるんですよね。若いうちからの結婚生活はどうですか?

仕事よりも大事なものがあるってすごく良いことです。そうすると時間の使い方を変えざるを得ないんですよ。なので、自然に生産性を高めるとか、やらないことを決めるとかがものすごく上手になりました。あとは、ちゃんと休息を取るようになりましたね。休息を取らないと長続きしないので。

それと、無駄な時間を過ごすことの重要さもやっとわかってきたかなと思います。家族との時間って一つの定まった目的に対して何かをする時間でもないので、合理的に考えたら基本無駄じゃないですか(笑)でもそういう時間を過ごした後にふとアイデアが出てきたりするもんなんですよね。無駄を全力で楽しむってめちゃくちゃいいですよ。妻と休日に5時間くらいゲームしたりしていて、無意味だけど得られるもがたくさんあります。そして何よりも日々幸せを感じるようになりましたね。

 

–Q-SHOCK恒例の質問です。同世代に伝えたいことはなんかありますか?

んー。僕らの世代はとてもありがたい時代に生きてるので、それに感謝して生きて欲しいってことですかね。過去の時代と比べて、何をするにも圧倒的にやりやすいし、一人の人間としてとても生きやすい時代だと思います。僕はたまたまスタートアップ企業の経営者になりましたが、別にスタートアップが唯一の正解だと思わないですし、「スタートアップだから」というのを理由に全てを片付けるのが嫌いなんです。働き方も別に普通が良いなら普通でいいと思ってます。

ただ、”自分の幸せってなんなの?”ってことは、みんなもっと考えた方がいいんじゃないですかね。こんなにありがたい時代なので、やれることも多いですし。それを考えずに何もやらないで、世の中に文句を言ってるのは先人たちと時代に申し訳ないですよね(笑)
こんな時代だからこそ、僕は「会社よりも自分」「家族よりも自分」というスタンスでも良いんじゃないかって思います。

 

–もっと自分を大切にすることも大切ですよね。ありがとうございました!

 

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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