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キャリアコンサルタント金井芽衣が社会人生活とキャリア観を語る

 

 

–金井さんって大学編入や起業など大きな意思決定をこれまでたくさんされてきてますよね。何か基準とかあるんですか?

“自分の中で違和感を感じたらやめる”って決めています。短大からの編入の時には選択肢が見えなかったので、決断しました。

起業については自分のキャリア形成からの逆算思考でしたね。30歳までに子どもを産みたいので、事業を成長させるには大体3年かかると考えた時に「なら今でしょ」と思い、27歳で退職に至りました。

「あぁしておけばよかった」って将来言わないようにすることを常に心がけてます。

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初めての挫折を経験したリクルート時代

 

–行動も決断も早くて素敵ですね。ちょっと話戻しますが、リクルート時代ってどんな感じでしたか?

最初の1年は全然活躍できなかったんですよ。今考えるとナメてたんですね。今まで色々と乗り越えてきたので、自信過剰だったんです。なので、周りの指摘をちゃんと聞かず、自分が正しいと思って上司からの指摘とかも右から左に流してる感じです。しかし、とある日に上司から言われた言葉で目が覚めたんです。

 

–ちょっと意外ですね(笑)上司からの言葉とは?

「お客さんは営業担当を選べない。今のままだと芽衣のクライアントはかわいそうだ。クライアントを不幸にしている自覚がないなら、今のクライアントを全て外す」と言われました。

 

–結構厳しい言葉ですね。でもそこまで考えてくれてるからこそなんでしょうね。

そうですね。その上司や周囲の愛のある厳しい指摘のおかげで曲がった根性がましになったような気がします。お客さまを担当できるのは当たり前じゃないしバリューを発揮できるようになろうと覚悟をし、勉強や他者の成功事例をたくさん聞くようになりました。すると、その後ちょっとずつ結果がついてきました。表彰もして頂きました。

 

リクルート時代の同期との2ショット

 

独立後の変化と金井さんが事業にかける想い

 

–リクルートって当事者意識の高い方が集まってますが、独立前と後で何か変わりました?

ずっとやりたかった社会の負?の解消について、事業として行っているので非常に楽しいです。決められたKPIやミッションを遂行するよりも、私は自分がやりたいことをやっている方が向いている気がします。「私らしさ」を追求して仕事ができている今は本当に幸せです。

 

–あ、今更ですが、今ってどんなことやってるんすか?

企業の採用〜定着支援をしています。例えば、社労士の方と一緒に制度設計をしたり、社員と役員の間に生まれているギャップを可視化したり。あとは、個人のWILLを引き出しつつコミュニケーションを活性化させることが出来るような”1on1″の導入を促進したりしています。
もともとリクルート時代にIT業界を担当していたのですが、どんな会社でも経営陣と従業員の認識の違いがあったり、特にITだと自分からなかなか話さないエンジニアの方がいたりするので、1on1によって、解決できることが多いんです。また、ミレニアル世代のキャリアカウンセリングや古巣であるリクルートの研修講師をさせて頂いたり、色々やってますね。

 

–人材系のことを色々されてるんですね。社名posiwillの由来も聞きたいです。

私や弊社と関わることで、会社や個人の持ち味を認識して、ポジティブにウィルを描いていけるようなサポートがしたい、というのが社名の由来です。

組織って個人の集合体なので、個人がこういう風にしていきたいというWILLが掲げられないと、会社がなかなかイキイキしていかないんです。なので、それぞれが自己理解をし、相互理解をしてポジティブな関係性を構築していけるようなサポートをしています。

 

 

人材業界での業務経験とキャリアという学問を知る金井さんが語るキャリア観

–キャリアコンサルタントの資格持っている人って人材系にはまだそんなに多くないですけど、勉強してから変わったことってありましたか?

自分の経験に基づいた提案以外もできるようになりましたね。資格なので、取得に際しての勉強は偏った考えを捨てないといけないんですね。キャリアカウンセリングの場において、ついつい自分の考えって押し付けたくなっちゃうんですけど、そういうことは全くしないです。

 

–金井さんもDARSもそうですが、ミレニアル世代ってどう思いますか??

ネットの普及で情報の濃度が高いんですけど、そのぶん”とりあえずやってみよう”って精神が少ない気がします。やるにあたって、目的とかが腹落ちしないと行動しないので、それが可能性を狭めていて勿体無い方も多いのではないかと思ってます。

 

–なるほどですね。確かに僕も理屈っぽいので、人から言われたことは”とりあえずやる”って苦手かもです。。女性のキャリアについてはどう思いますか?

結婚・妊娠・出産・彼氏の転勤などなどライフイベントを迎えないと、自分のキャリアに向き合うことがなかなか難しいのが課題ですね。
しかも、そのライフイベントが割と短期間に凝縮されてますよね。なので、どんなパターンでも自分のやりたいことをできる環境を作るべきです。
そのために、常に自分自身どうしていたいかを考えた方が良いですね。あとは、自分に対する期待値調整も必要です。

 

 

–今後は何をしたいとかあるんですか?

20代〜30代前半くらいの若手のキャリアと言ったらposiwillだよね。と言われる状態を作りたいですね。

また、副業やリモートとかが当たり前の環境を作っていき、キャリアの多様性が実現しやすい世の中にしていきたいです。
弊社の副社長がパラレルワークを実現してるんです。数社の会社を経営しているので、そこから発信できることがあると考えています。

 

–Q-SHOCKの人たちに一言お願いします。

お金になるかは別として、とりあえず行動を起こしてみれば出来ることってたくさんあると思うんですよね。社内の人とばかり飲みに行き、愚痴を言っていても何も変わらないので、意味のある時間を過ごして欲しいなと。これからのキャリアや年収は社会人になってからの10年で決まると言われています。※参考文献:人生は20代で決まる

あと、コンプレックスは魅力になるということを伝えたいです。私の場合は軸が両親の離婚から来ていますが、事実と向き合い、乗り越えることができればそのコンプレックスは魅力に変わると思ってます。自分が悩むってことは、人も悩む可能性があると思うので、それをサービスのヒントにするのも良いですよね。

–コンプレックスは魅力!最後に名言をありがとうございます!

 

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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