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創業もフリーランスも経験しているゲーム業界のエンジニアへゲーム嫌いが取材してみた

こんにちは!DARSです。本日は前回大きな反響をよんだ金井芽衣さんから「良いエンジニアがいるので、Q-SHOCKでぜひ取材をしてください」とゲーム業界のエンジニアの方を紹介して頂きました。普段からゲームを全くしないDARSですが、話を伺ってゲーム業界に対するイメージが変わったのはもちろんのこと、タメになるお話をたくさん聞いてきたので、こちらでお届けします。エンジニアとゲームについて全然詳しくない素人が純粋な疑問をたくさんぶつけてきましたので、ぜひご覧ください。




 

プロフィール

 

 
鶴谷 清明(Kiyoaki Tsurutani)
35歳。金融系の受託開発を行っている企業へエンジニアとして入社。ソーシャルゲームバブルが起きていることと自身のスキルアップを求めて転職を決意し、2011年に株式会社gloopsへ入社。2014年に株式会社クラウドナインへCTOとして参画後、2016年6月に辞任。現在はフリーランスとして活躍。プライベートでは1児の父。

 

ゲーム嫌いでエンジニアでもないDARSが単純な疑問を鶴谷さんへぶつけてみる

 

–鶴谷さんって、そもそもなんでエンジニアになったんですか?

なんとなくですね(笑)世の動向を見ていて、これから求められそうだなと思ったのがきっかけです。

 

–転職してゲーム業界に行った経緯は何かあるんですか?

2011年当時ソーシャルゲームバブルで目立っていたこともありますが、新たな技術を使えるポップな業界という観点で転職先を探していたらゲーム業界が適していました。ソーシャルゲーム業界に行ってから、大規模なサービスを担当した後に新規のゲームの開発を任されるようになって、年収も3倍くらいになったんですよ。

 

–3倍って普通の転職だとなかなかないですよね。ゲームってすごい。。世にあるサービスって社会課題の解決という入口から作られることが多いですが、ゲームの場合はその辺どうなんですか?

問題解決って観点だと、「暇だけど面白いことがないかな」という人間の根本的な欲求を満たしているのがゲームだと思います。

問題解決とは少し話は変わりますが、エンジニアに対して新たな技術を取り入れられるステージを提供できているのがゲーム業界です。以前私がいた金融系SI業界だとシステムの責任が大きいです。システムが動かなくなると、人の命や生活に直結します。対して、ゲームもシステムが止まるのは良くないですが、比較的影響が少なく、新たな技術に挑戦しやすいんです。

なので、いち早く新しい技術を取り入れたいのであれば、ゲーム業界はオススメですよ。

 

–ゲーム業界へのイメージが変わりました!世のためはもちろんのこと、エンジニアのためにめちゃくちゃなってますね。gloopsの後にフリーランスではなく創業を選んだ理由はどんな感じですか?

gloopsの創業者がジャパニーズドリームを達成してるんですよね。一発当ててやるんだみたいなアニマルスピリッツ的なものが当時gloopsにいた社員にはあって、私が転職を考えている時に一緒に創業しないかと同僚に誘われました。
ちなみに、当時のgloops創業者は会社を売却して300億以上のキャッシュを手に入れ、シンガポールへ移住し、グラビアアイドルと結婚しました。当時は海外移住時に保有資産の含み益に税金がかからなかったんですよ。(国外転出時課税制度が無かったため)

※国外転出時課税制度
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/kokugai/01.htm

 

–創業したからこそ、わかったことや得たものってたくさんあると思うんですが、いかがですか?

会社の重要な役割に利益を分配する箱という面があると思うんですが、その報酬には3つ種類があるということですね。1つ目は労働の対価(給与や委託料等)2つめは利益の分配(賞与やインセンティブ等)、3つめは、企業を成長させた分の分配(株やストックオプション等)です。企業を成長させるためにどういう報酬分配を設計するかという考え方が経営陣同士で合っている事は結構重要です。

 

 

–なるほどですね。タメになるお話をありがとうございます。今後どうしていきたいとかあるんですか?

大きな野望はないですね。息子も家族もいるので、NISAとかiDeCoとかしっかりやってこうと思ってます(笑)

 

35歳子持ちエンジニアが語る投資のススメ

 

–結構投資も好きなんですね。

そうですね。情報技術の進歩で一層アップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックあたりに富が集中していく可能性が高いですが、S&P500連動ETFみたいな商品に毎月積み立てておけば、自分自身が最先端の技術を用いている企業で働いてなくても、一定の恩恵を受けることはできます。投資にしろ創業にしろ一度やってみることで、経営者や株主など様々な人間の立場が理解できるようになってくるので、価値観が広がります。

 

–Q-SHOCKインタビューで初のパパさんへのインタビューですが、お子様ができてから変わったことはありますか?

将来子供のために使うお金のために、投資への関心が強まりました。自分が家計を担当しているんです。

妻が家計をやる家庭が多いのかもしれませんが、男女にこだわらず得意な人がやった方がいいと思うんですよね。何も考えずに小遣い制とかだと危険ですよね。働いてお金を家に入れて、家計のこと何も知らない状態だと、結構リスクが大きいと思うんですよね。実は全く流動資産は残さずに全部消費してましたってなった時にそのリスクを一緒に背負えるのかなっていう。夫婦は経済的なパートナーでもあるので、フェアな関係でいるのが良いと思います。

 

–鶴谷さんからフェアという言葉がよく出てきますが、フェアであることの重要さについて教えてください。

人間関係ってフェアな関係が一番持続すると考えています。家庭でもビジネスでも。フェアじゃない場合は持続させている強制力が働いていると思うんですよね、アンフェアな契約や極端な例だと借金や暴力などの。強制の手錠が外れたら逃げると思います。

 

会社員・フリーランス・創業と多くの働き方を経験したエンジニアがキャリアについて語る

 

–会社員、フリーランス、経営者と多くの立場で仕事されてきていますが、フリーランスと会社員のそれぞれのメリットはどんな感じですか?

需要のある職種なら、フリーランスの方が稼げますね。期待された成果を出せば契約が切られることもないです。会社員は厚生年金がありますが、フリーランスでもiDeCOで自身で非課税で積立運用できます。会社員だと簡単には解雇されないし失業保険もあってフリーランスより収入がなくなるリスクは低いかもしれません。

 

–恒例の質問をさせてください。Q-SHOCK読者に一言お願いします!

20代とかだったら興味のあることを全力でやった方がいいです!人間の脳も機械学習も仕組みは変わらないんですけど、興味のあることへ没頭すると学習モデルが構築されるスピードが早いです。

囲碁で有名なAlphaGoの進化版のAlphaZeroは教科学習という手法を使っているのですが、これはゲームに勝ったら点数が与えられて、負けたら点数が引かれて、コンピューター同士がゲームを対戦して勝手に学習モデルが強化されていくような手法です。人間の脳もそれと同じで、お腹が空いた時に食料を見つけたり、それを食べて美味しかったりすれば、脳内に報酬物質が分泌されますよね。人間の脳の仕組みを手本にして最新の機械学習は進化していってます。

 

–やりたいことが見つからないって人についてはどう思いますか?

プライベートとかの場で本当はやりたいことをやってるんじゃないですかね?「やりたいことが見つからない」って人はやりたいことがただ仕事に繋がってない印象があります。プライベートでやってる事を仕事にするか、お金になることを仕事にして稼いだお金でプライベートを充実させるかだと思うので、やりたいことが見つからなくてもそんなに気にしなくていいんじゃないですかね(笑)

 

–ありがとうございました!

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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