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上場請負人スダックスと米ヘッジファンドで働くウエポンが語る教育論

Q-SHOCKをご覧になられている皆さん、こんにちは。タカタタンです。
本日はスペシャル対談です!孫正義さんの元で鬼のように働いた後、様々な企業の役員として入ってご活躍の上場請負人スダックスさんと、「アメリカのトップ大学→BCG→ヘッジファンド」というキラキラ経歴のウエポンに、働くことと教育について自由気ままに語っていただきました。

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プロフィール

須田仁之さん(スダックスさん)

Tw:@sudax2000

20代は、イマジニア社長秘書、ソフトバンク放送子会社立上げと株式上場(IPO)を経験後、孫正義の元でYahooBB事業立上げに携わる。30代は、アエリアCFOでIPO、ベンチャー支援に勤しむ。現在:関与先の弁護士ドットコム、クラウドワークスが株式上場し、上場請負人として複数スタートアップの役員・アドバイザーとして躍進。自身をエンジェル労働家と呼ぶ。お子さんが大好き。

 

 

ウエポン

Tw @UeponNYC

東京都世田谷区でタカタタンと同級生になる。米国の一流大学を卒業後、アメリカのBCGにて戦略コンサルを経験し、現在はニューヨークのヘッジファンドで働く。趣味はロッククライミングと読書。婚活中らしい。職業事情で顔出しNG(仮面が怪しいのはご容赦くださいw)

 

 

ライフステージに合わせて変化させる働き方

タカタタンお二人とも今日はよろしくお願いいたします。孫さんの近くで働かれて、その後IPOなど輝かしいキャリアを進んできたスダックスさんと、米国でバリバリやっているエリートのウエポンが喋ったらどうなるんだろう??という興味の元、集まって頂きました。誠に有難うございます(笑)早速ですがウエポンからスダックスさんへ何か質問はありますか?

 

ウエポン:スダックスさんはIPO等を経験された関係から、上場請負人として有名で、多くのスタートアップに関与されていますね。ご自身には、長期的な目標のようなものはあるのでしょうか。

 

スダックスさん:いきなりぶっ込んできますね(笑) 僕は長期目標を持ってないですね。

 

ウエポン:そうなんですか。意外です。短期目標や中期目標を持っているのでしょうか。

 

スダックスさん:あまり仕事において目標自体を持たないようにしています。ベンチャーはコロコロ状況が変わっちゃうんでね。『孫さんとの思い出』にも書きましたが20代の頃は奴隷の如く働いていました。

40代の今は当時のような「がむしゃらな」働き方はちょっと出来なくなってますね。結婚して子供が出来ると、仕事ばかりしていると家庭内で確実に「嫌われ」ますからね。

でもその家庭を養うために仕事をしなければならないわけで、ジレンマというか、バランスをとるのがとても難しいなと日々感じています。

例えば、自分がもらう給料や報酬って独身のときは「俺のもの」って感じでしたけど、子供が出来るともはや「俺のもの」っていうより、「子供のもの」なんですよね。生命体としての優先順位を考えても。

DNAから考えると、俺という「おっさん」よりも、子供の方が圧倒的に投資価値が高いわけで。自分自身が生命体として価値がなくなっているのを実感しますね。学生時代より無駄遣い出来なくなってる気がします。(苦笑)

ウエポン:だからこそ、お子さんに対する教育ってとても大事ですよね。大学の頃に聞いた一説を思い出しました。人類が発展した理由は、人間の寿命が延びて、三世代共存できるようになったからという説です。第二世代が第三世代の子育てをするときに、第一世代が第二世代にアドバイスをするようになり、ノウハウが伝承できるようになったから繁栄したのではないか、ということです。それがスタートアップでも言えて、須田さんは、今まで培ったノウハウを次世代の起業家に繋いでいく役割を担っていると、言う事ができますね。ところで、やっぱり子どもが生まれるのと結婚のインパクトは違うものですか?

 

スダックスさん:スダックスさん:子どもが生まれる方が100倍くらいインパクト大きかったですね。結婚した時は奥さんが一番可愛いと思っていて「子どもが生まれても君が一番可愛いよ」って言ってたんですけど、、、嘘でしたね(笑)。自分でもこんな小さな「強敵」が出てくるとは分からなかった。ちっちゃくて圧倒的にカワイイ(強い)、ドラゴンボールでフリーザが登場したとき、みたいな。

 

ウエポン:なるほど。敵だったら、絶望しちゃうくらい強いですね(笑)

スダックスさんが取り組む子育てと仕事の両立

お子さんの写真を見て微笑むスダックスさん

スダックスさん子供との時間を作るためにより「仕事の最適化」を深く考えるようになりましたね。娘が小さい頃は週5で会食が入ってて、毎晩遅くまで飲んで朝帰りとかも多かったんですけど、娘がしゃべれるようになると「パパ早く帰ってきて」って言われますからね。

「パパはまだ若いから働けるけど、すぐにおじいちゃんになるから、今の内にたくさん働いてお金を稼ごうと思っているんだけど…どうかな?」って言うと「早く帰ってきて稼いで欲しい」とか「家で仕事すれば?」って返されるので、非常に悩ましいです。

忘年会シーズンのときなどは「お仕事でお付き合いがあるので、忘年会に毎日行かないとなんだよ」って説明したら、「お付き合いが多すぎじゃない?減らせば?」って言われましたね(苦笑)。むむむ、、鋭いかもな、と。

 

タカタタンかなりコミュニケーション取られていますね!お話伺って居ると愛情がひしひしと伝わってきます。

 

スダックスさん:会話を多くするようにしていますね。幼稚園の3年間はほぼ毎日30分抱っこして送ってましたね。俺、娘を抱っこしている時間で言えば、ギネスブックに載るんじゃないかな(笑)

 

タカタタンすごい(笑)教育の世界では、アタッチメントを通して愛情を学習していくと言う説はあるので抱っこもとても大切ですね。ちなみに、大学はどこに行ってもらいたいですか?

 

アメリカの一流大学卒業生が語る、アメリカ日本の大学の違い

(画像はイメージです)

スダックスさん: 家から近いところがいいかな。まあ早稲田だったら一緒に駅伝とか応援できて嬉しいけどね。アメリカの大学だと遠く行っちゃうから嫌です(笑)。男の子だったら海外の大学もアリなのかなー。そういえば、ウエポンはどうしてアメリカへ行ったんですか?

 

ウエポン:親の仕事の関係ですね。小学2年生だったので、最初は早く帰りたいと思っていたのですが、小学校高学年から中学校に入ったあたりから、考えが変わって、アメリカ良いな、と思いました。実は、私には兄がいるんですが、性格は真逆ですね。兄は、早く日本に帰りたいと思っていたらしく、大学・大学院と日本で通い、就職も日本でしました。兄と僕では、生き方は全然違いますね。アメリカ行った時が、7歳と11歳だったので、ここが境い目だったと思います。

 

スダックスさん:7歳くらいがギリギリかも知れないよね。自我が形成される前にアメリカへ行くのか、後に行くのかと言う違いがあったのだと思います。それと、日本とアメリカの教育との違いについて教えてくれませんか。

 

ウエポン:まず、アメリカの義務教育は基本が数学、英語、数学、科学、歴史となります。数学は日本と比較するとレベルが低いです。だから日本の学生がアメリカに行くと、数学と科学で活躍して、英語と歴史がダメな場合が多いですね。歴史は言語に依存するので低めにはなります。そして、「受験で大学に入るのが超ストレスで、入ってから狂ったようにはじける」ということはないですね。

大きく感じた違いは就活で、インターン経験と、学業の成績と学校で行ったリサーチは全部重要視されるので、大学をサボらないインセンティブが強かったと言うことです。日本で言われているように卒業するのが難しいとは思わないけれど、アメリカだと社会に出て活躍をしたいんだったら大学で勉強をすることが大切で、頑張るのは当然でした。
あと、よく言われている事ですけど、アメリカは個人で考えをまとめて対外的に論理的に意見を言う能力が求められますが、日本ではあまり求められていない気がします。高校や大学でも、プレゼンやディベートをする機会は比較的多かったですね。

 

スダックスさん:確かに、日本では、暗記をしてひたすら筆記をすると言う形で、筆記の重要性が高いですよね。

 

タカタタン:アメリカでは口頭でテストがあったりするの?

 

ウエポン:僕の場合、特殊なクラスで、数学でも口頭で試験を受けると言うことをしていました。「○○という定理があります。この定理を証明してください」という問題を、口頭で説明しながら解いて行くクラスだったのでとても鍛えられました。

アメリカのすごいところは、何と言っても優秀な人材が世界中から集まってくるところです。トップの大学では、本当に世界各国から一番優秀な層の人が集まるような状況でした。だから大学では周りの人間に影響を受けて勉強をするようになるし、いわゆる意識も高くなります。アメリカは平均的なレベルは日本と比べて低いんだけど、トップがとんでもなく尖っていて優秀だという印象です。

 

スダックスさん:そうだよねー!すごい!人生が変えてくれたような先生はいたの?

 

ウエポン:なかったです(笑)。でも、一番楽しかった授業は、大学一年生の頃に受けた『The Freudian Century』っていう授業で、フロイトとその影響を受けた社会学者や心理学者を20世紀の流れとともに学んで行くっていう授業でした。私は理系だったのですが、いわゆるリベラルアーツを履修したことはいまの人生にも大きく役立っています。分野にとらわれず、広い観点から自分の意見を述べる訓練をしたのは非常に貴重な体験でした。

全体の傾向としては、授業は発言できてナンボっていう感じ。例えばビジネススクールは授業での発言が成績に反映されるので、日本人は発言出来ずに苦戦するという話をよく聞きます。戦略コンサルタントの仕事も、思考力や分析力以上に論理的に自分の考えを伝える能力が一番問われると感じました。武器としてのシリーズで有名な瀧本哲史さんのゼミも発言をしないと、話にならないということを言っていましたね。

 

 

※Q-SHOCKでは大学1.2年生のインターンを募集しています。

Q-SHOCKで、スダックスさんや、ウエポンに直接質問をしたい場合は、是非一度お茶しながらお話をしましょう。

by
早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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