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【給料2.0】 50年変わらなかった給料の歴史に革命を起こすPaymeの挑戦 (後編)

Q-SHOCKをご覧の皆さん、こんにちは。タカタタンです。

前編に引き続き、語っていただくのは、Paymeの後藤CEOです!

後編では、起業家として投資家と会うときに気をつけている事や、Paymeのような事業の作り方についても聞いたので、ぜひご一読ください。

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(photo by jin)

元CAMPFIREの上司を口説き落とせた理由

–後藤さんはまだ25歳という若さなのにすごいですね。

ありがとうございます。でも、年齢より経験だと思っていて、共同創業者の森さんは、僕がCAMPFIREに出向した時に、当時3人いた正社員のうちの一人として、CAMPFIREの第二創業期を支えるメンバーでした。そんな森さんを、インターンだった僕が口説いて、メンバーになって頂きました(笑)

 

–どうやって口説き落としたんですか?

CAMPFIREに入った時から声をかけていました。当時の企業アイディアは全然イケてなくて、インドネシアで食べログをしようとしていました(苦笑)その時は挫折しましたが、一年後、DeNAの戦略投資推進室で働いている時に、森さんに改めて何度か話をしました。その時に本気で考えてくれて、CAMPFIREを退職し、2017年の7月に登記しました。8月には5200万円の調達をしました。森さんは、僕が1年間でめちゃくちゃ成長したと感じてくれたようで、ジョインを決意してくれたと言っています!

 

後藤CEOを圧倒的に成長させたDeNAのチームメンバー

–成長の理由ってなんだったんでしょうか。

DeNAで一緒に働かせていただいていた4人チームがすごかったんです。自分がかなり未熟だったので伸びしろがあったのは明確ですが、神懸かって環境に恵まれていました。たまたま中途採用で入社したのですが、NTTから転職し、元mixiCOOの原田さん、アメリカの大学を卒業後、新卒ネットスケープ、デジタルガレージのCOOからカカクコムCTOを歴任された安田さん、MERYの綾太郎さんと中途で入ってきた僕、というチームでした。チートでした。完全に周りの皆さんに上げてもらいましたね(笑)

原田さんが日本の経営チーム担当で、安田さんがアメリカの北米投資担当で、綾太郎さんが国内のスタートアップ担当で、もっと立ち上げフェーズの小さいスタートアップを知りたいということで、僕が採用されました。

例えば、原田さんはmixiにいた頃、世界初SNSでの上場だって張り切っていたら、実名制のSNS、Facebookが日本に上陸して来ました。それで、どう頑張っても勝てない状況が続いて大変だったそうです。その後、原田さんが買収をしていたシリウステクノロジーズの朝倉さんの手動でモンストが当たって、復活して行きました。原田さんは、南場さん(DeNA代表取締役会長)に声を掛けられてDeNAの執行役員になって、メディア事業の買収とかを今度はやったりしました。原田さんは、NTTから来た人なのでお財布携帯やiモードにも関わった方だったんです。

このように、周りの人が神でしたので、自分も頑張らなくちゃと思って頑張りました。

 

(photo by jin)

後藤CEOが語る事業の作り方

–そこからどういった流れで起業されたんですか?

そこで、1年勤務しましたが、安田さんが自分でファンドを立ち上げ、綾太郎さんも辞めたタイミングで自分はどうしようか真剣に考えました。そこでPaymeの構想を思いつきました。

DeNAでやろうかと思ったんですが、タイミング的に、DeNA全体がとても慌ただしい時期で、僕がグラミン銀行を目指していても、給料の即日払いと言うのは、週刊誌等にどう映るかなども分からなかったので、諦め、自分でやることを決めました。

そこで、家入さんや綾太郎さんなどにお金を投資して頂き、事業を始めました。

実は赤坂さんとは全く面識がありませんでしたが、赤坂さんは凄くて、FBのmessengerでメッセしたら会ってくれて、5分程で1000万まで出すと決めてくれました。

その時、「エンジェルってすげえなあ」と思いました。

 

–エンジェルと会う時に気をつけているところはありますか?

タイミングを逃さないことです。

タイミングとは、世の中の動き的なこともありますし、万全の準備をして、時を逃さないようにする。会社も同じで、偉い人に話を通す時にもタイミングが重要じゃないですか。偉い人がコーヒーを買って戻ってくるタイミングとかでオフィス戻ってくるまでに、上司の承認を取りきったり、2人でたまたまトイレが隣だった時に、話をしておくことだったり。

どれだけ悩んで考えて、頭の中をウロウロしても、「これだ!」と毎回同じものに突き当たらないとダメなんです。

流れ星が通った時に三回言える人って、いつも願いを思い描いている人じゃないですか。

だから、いつもしたい事を練っておいて、タイミングを逃さないこと。

赤坂さんに投資をしてもらったこともタイミングが良かったですし、普段シンガポールにいるincubatefundの本間さんとIVSというイベントですれ違った時に、出資をお願いして一度お会いして、出資が決まったので、タイミングは非常に重要だと思っています。

 

(photo by jin)

後藤CEOが語るエンジェルの会い方

–すごい、、、タイミングをがっつりとつかんでますね。もし可能でしたら、後藤さんオススメの事業の作り方を教えていただけますか。

1000個くらいビジネスモデルを調べると、20個くらいテンションが上がるものが出て来て、人生にフィットしているものは、5個くらいになります。友達と話していくうちに、1つに絞っていくといいです。

海外にあるビジネスモデルをそのまま持ってくるのではなく、日本に持ってくるとどんな障害が起きるのかをよく考えなければならない。

海外だとクレジットカード文化だから割り勘アプリが流行りましたが、日本だと流行らない。違うからです。

自分で深く考える事が大事です。

 

–後藤さんはどこで自分で考える力を鍛えたんですか?また最後に一言ください。

毎週「いい会社ありました!」とチームの神がかった3人に持っていき、それぞれから意見をもらう、ということを毎週行っていました。

その中でもDeNA時代に自分が担当させてもらった中で一番伸びているのがprogateです。

なんでprogateに投資ができたのかと考えると、フォーマットがとても良かったからです。同じテーマでもフォーマットがめちゃくちゃ大事で、progateはそこをしっかり考え抜いていました。

海外のビジネスモデルを1000個見る時にもそういうところを見ないといけない。

デリッシュとクラシルはどう変わるのか、フリルとメルカリがどこで差がついたのかということです。

オークション1.0時代はモバオク、ヤフオクやビッターズ。

オークション2.0時代はオークション×即時性を実現したフリルとかメルカリ。

オークション3.0時代はオークションだけれど、即時性を追求し、出品した瞬間に買い取ってくれるリードタイム0のCASHの世代です。

働き方で言うと、ワークスタイル1.0が製造業、ワークスタイル2.0がクラウドワークス。そそして、ワークスタイル3.0は色々な会社をまたぐ働き方です。

オークションも働き方も時代に合わせて移り変わっているのに、最も身近な給料の仕組みだけが50年間変わらない。1.0のままなんです。だから、僕達Paymeが給料2.0時代を創ります。

 

(photo by jin)

 

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早稲田大学大学院卒の27歳。 Tokyo XR Startups、レオス・キャピタルワークスにおけるインターンを経て、早稲田起業家養成講座に触発されDARSと共にQ-SHOCKを開始。現在は、for Startups, Inc.でヒューマンキャピタリストとしても活躍中。趣味は読書とカフェ巡り。ビールが大好き。
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