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元キヤノン社員が語る絶対的自信があったWebサービスの失敗理由と今後の展望

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こんにちは!DARSです。キヤノンを退職し今は起業家として動かれている打田さんのインタビューを引き続きお届けします。早速続きをどうぞ!

 

絶対成功できると確信していたサービスとその失敗要因

–前編で仰っていた失敗したインターンサイトに教えてください。

リクエスターンというサービスです。
シンプルにいうと、インターンの逆求人サイトです。通常の求人サイトは企業側が掲載をして求職者を募りますよね。自分がやっていたサービスは、学生が自身の自己PR動画を掲載して、それを見た企業がスカウトメールを送るものだったんです。そして、インターンでの採用が決定した時点で成果報酬が発生するモデルです。

 

–面白いですね。集客はどうやっていたんですか?

学生の集客は大学の就職課経由で大学でチラシ貼ったり、ネットから集客したりしていました。取引先の集客はテレアポと紹介で至ってシンプルです。

 

–やっぱり地道な営業活動ですよね。企業と学生どのくらい集客できましたか?

企業は3社、学生は150人くらいでした。しかし、動画を載せてくれた学生さんはゼロだったんです。自分のやっていたサービスだとそれってアクティブユーザー0ですからね(笑)企業へ営業に行った時には、最低50人くらいの動画がないと取引できないと言われました。

 

–結構シビアですね。今振り返ると、学生の集客が失敗した原因はどんな感じですか?

ユーザー(学生)のことを全然考えられていなかったことですね。ターゲットにしてた学生とサービスの内容がかけ離れていたんです。

 

–なるほど。Webサービスをやるにおいて、ユーザー第一主義は大事ですが、リクエスターンはどこがダメだったんですか?

その質問待ってました。元々のコンセプトは、身近な人が中学で不登校になってたのを見て、そういう人でも企業に目をつけてもらえるプラットフォームになればいいなと思ったことから始まってるんです。しかし、そういう人は大人しい人が多いので、自分が撮った動画をUPするのはハードルが高かったんです。

要するに、自分が作りたいと思ったものだけを作っていたんだなということを学びました。

幸いなことに、開発は自分でやってたので、損失は200万で済みましたが(笑)

 

–でもそんな思いが込められているなら、引き際って難しそうですね。どうやって判断したんですか?

経済的に辞めざるを得ない状況だったことですかね。

 

–リアルですね。サービスのターゲットを変えることはしなかったんですか?

しませんでした。それをやるんだったら自分でやる意味がないと思っていました。
また、リクエスターンをやめた後に知り合いの経営者が受託の仕事を振ってくれて、生計は何とか成り立っていました。

 

現在の教育サービスを立ち上げたキッカケや経緯

–どうやって今のことを始めたんですか?

まず、私の会社は「人生の選択肢を増やす」という理念があります。それにつながるサービスを新たに作りたいと思ってましたが、受託ばかりしていました。

知人から、とこなつ家(https://tokonatsuya.jp/)の大さんを紹介をされてお店に飲みに行ったんです。話してから15分くらいで、今やってることよりも私の性格や経験的には教育が向いてるのではないかと言われたんですね。
今プログラミングしてることを話すと、”じゃあプログラミングを教育すればいいじゃん!”となったんです。

この10月くらいまで少しもがいていましたが、生徒さんを紹介頂いたんですね。生徒さんが29歳のフリーターなので、自分が助けたい人と近しい像だったんです。そこで、自分のプログラミング教育を2ヶ月くらいやれば企業に面接できるくらいのスキルが身につくと思ったので、人材紹介会社と連携したり活路が見えてきたところですね。

 

–とこなつ家はいいところですよね。自分も学生時代から何度かお世話になっています。今はどんなところから収入を得ているんですか?

先ほど話していた人材紹介会社との連携、プログラマーとしての収入、プログラミング×教育の収入です。
教育の方は生徒さんが3人おります。

 

 

–教育のサービスの内容はどんな感じなんですか?

生徒さんが作りたいサービスを作ってもらうことをレッスン期間のゴールとして置いて、その後就職してもらうんです。生徒さんには週1で少しお金を頂いて授業をしています。

 

不登校になった子の行く先の一つであるフリースクールの課題と今後実現したいこと

–優しい価格帯なんですね。今後、実現したいことや世界観について教えてください!

最終的には中高生くらいの学校に通えなくなった子たちに対して、自分の価値を高められる逃げ場を作りたいです。
現状のフリースクールだとただ単純に逃げ場で終わってしまっているんですよね。勉強とコミュニケーションをとったりするだけでこれといったものを得られないんですよ。

 

–フリースクールって昔流行した昼ドラのキッズウォーでも取り上げられてましたね。打田さんが思うフリースクールの課題はなんですか?

はい。大きく2つあると考えています。

まず、自立支援ができていないことです。フリースクールに通ったとしても結局勉強は家庭教師つけたりとかして自分でやるしかないんです。そのため、学力が他の学生よりも学力が劣り、偏差値が高い学校にはなかなか入れません。

 

–そうだったんですね。確かに不登校から東大!とかはあまり聞きませんね。2つ目も教えてください。

フリースクール自体がお金を回せておらず、殆どが寄付ボランティアで運営されているんです。お金がそもそもないからいい教育を受けさせられない。だからできることが限られてしまい、フリースクールの生徒さんに価値を与えられていない。ちょっと悪循環に陥っているんです。だから私が底を打開するサービスを作ります!

 

–素晴らしいですね!どんなサービスを作るんですか?

今のところは先ほどお話しした人材紹介で考えています。
今の日本もアメリカ化して、新卒・終身雇用・学歴社会が今後なくなっていきますよね。だからそこに活路があると思っています。ITって人不足ですし。

ただ、自分自身としては、インターネットの教育もしたいですし、フリースクールが自立してもらうスキルをつけられる場所になれば中身はなんでも良いんですよね。あくまでプログラミングレッスンは手段で別にそこに固執する必要ないと考えています。2019年中には小さくでも形にしていきたいです。

 

–素敵な構想ですね。フリースクールって不登校の子が主に行くと思うんですけど、不登校者数の推移はどんな感じなんですか?

国から出ているデータでは横ばいです。でも申告したくない親御さんもいるので、統計自体が正確じゃないんです。また、不登校の中でもフリースクールに行ける子とそもそも家から出たくない子がいます。

せっかくインターネットがあるから家から出たくない人たちにもチャンスを与えたいです。人と関われない人はアフィリエイト塾とかを遠隔で教えてもらったりしてもいいと思います。

 

元大手社員の起業家が伝えたいこと・メッセージ

–だからインターネットの教育もされたいんですね。話は変わりますが、Q-SHOCKの読者に伝えたいことをどうぞ!!

自分の好きなことや得意なことと社会の問題を掛け合わせることでやりたいことが見つかると思うんです。且つ、それが時代に合っていると尚良いですね。自分の場合はITと教育でした。

もし、やりたいことわからなかったら、好きなことや自分が不便だと思うことや社会で問題に感じていることを紙に書き出してみればいいと思います。

 

–ありがとうございます!打田さんだからこそ聞きますが、大手にいる人にお伝えしたいことはありますか?

安定したい人は大手にずっといれば良いと思います。無理に何かをやる必要はないです(笑)
大企業にいて、モヤモヤしている人は自分の意思を持って行動すれば、ピンチでも助けてくれる人がいるので、まずは小さく行動しましょう!

 

–様々なご経験をされているからこその説得力がありますね!最後に一言お願いします!

私の作っているページと会社のHPをぜひご覧ください!

https://se-shine.net/

株式会社ルートプラス

 

世の中の課題に対して何かモヤモヤを抱えている方は、打田さんと話をすると何かいいキッカケがもらえそうだと感じたインタビューでした!

DARS by
明治大学経営学部卒業後、2014年に大手人材系企業に入社し、転職サイトを中心とした中途採用領域のセールスを経験。 現在はフリーランスとして活動しており、早稲田大学起業家養成講座への潜入をキッカケにQ-SHOCKをタカタタンと立ち上げる。
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